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顧客が本当に必要だったものゲームをやってみた!

タイムラインで話題になっていた『顧客が本当に必要だったもの』ゲームが再販になっていたので買ってみました。

顧客が本当に必要だったものゲーム | 反社会人サークル | ゲームマーケット

4色の成果物カード(手札になる)と、18枚の要件カードが入っています。要件カードのイラストがみたことありそうな方々に似てる笑

3人でやってみた!説明書を読みながら...ひとまずわからなくてもやってみようかとキックオフしてできたのがこちら。

とりあえずカード繋げりゃいいのねと幹を伸ばしてめちゃくちゃ高い位置に椅子がぶら下がっているものができた...。

大体の流れがわかってきたので第2戦。

『これ、こんな高いところに椅子あったらユーザー座れなくない?』『HCD専門家のいるプロジェクトなのに...』...顧客の要件に従おうとした結果、ユーザーに使いにくいものとなっていることに気づくHCD勢笑。

そういえば、カードは上書きできるらしいとルールに気づき第3戦。

『これ、これまででいちばん美しい形じゃない!?』3戦目やってだいぶ学習が進み、地上からもちょうどいい位置にソファを配置することに成功。

やってみて

変な形の木がもくもくできていく様がシュールすぎた。『やばい、もう工数(手札)がない!』『フィードバックループが回ってる』『やばい、プロジェクトが進まない...』『要望に見合う技術(手札)がない』とか好き勝手言って予想以上に盛り上がりました。

チーム開発なのか、他の開発者を押しのけて特定の顧客の要件を満たせばいいのか迷いました笑。たぶんゲームとしては、要件満たすためにみんなで頑張るというよりは、要件カードをゲットするために隠したりやってる感だすのが大事笑

回ごとに成果物の木の形が違ってて、何度やっても面白かった!またやりたいなー

いちねんめに、業務以外で教わったこと

気がつけば、社会人10年目に突入してしまった。4,5年目くらいからまったく記憶がないのだが、自分より若手が入ってきて、いつの間にか中堅からベテランに差し掛かるようになり、若手を育ててく役にもなった。

で、本務以外に事務作業を任せることも多いのだが、自分が新人のときにどんなことを言われてたかなーと棚卸ししてみた。若手を見てていいなと思った感想含め。

幹事は、フロアの社員に顔を覚えてもらい、繋がりを作るためのチャンスだ

まだ主担当もなく、仕事で中心になるとか繋がりを作っていくのが難しいなかで、教えてもらったハック。飲み会のアナウンスをして集金に行くだけで色んな人と話すチャンスがあるのは儲けもん。それから、帰省や旅のお土産も話題づくりだなと思うように。意外とそういうのが仕事に繋がったりもする。強くてニューゲームできるなら、もっとぐいぐいいく。

幹事はPM力。お金や人の管理、スケジュール、段取りすべてが入っている。

かなり上の年次のPMさんが、率先して幹事をやってたときに言ってた言葉。あらゆるものから学び楽しむ姿勢がかっこいい。

「コピー取ってきて」は先輩の資料をゆっくり盗み見るチャンス

ベタだけど、コピーなんて雑務!て思わずこうしたらええで、って企画の人が教えてくれた覚えがある。あとで考えたら、意外とシェアしたり見せてくれる機会がなかったりしたので堂々と盗み見るボーナスタイム。あわよくば渡すときに質問的な。この分野興味あります!も言いやすい。

先輩方が本務に力を注げるように雑務を裁く

それもまた役立ち方のひとつ。簡単な雑務をハイスピードで返してったら、ありがたがられて信頼を得られるってのはあると思う(現に自分の後輩がそうだった)。もっと雑務効率化エキスパートになっときゃよかった。5年目も6年目にもなってまだ雑務オンリーみたいな状態はアレだが...(昔、デキる人が仕事できるようにポンコツが雑務やるのは当たり前、って言われてイラついた記憶が...)

女だからって毎日帰って料理作んなきゃなんて思わなくていい、体調管理も仕事のうち

初めての上司は女性だったので、女性視点のこんな話も。女子寮にいるとみんなご飯作ってたりして、自分はできてない、なんて思わんでいいと。慣れない東京一人暮らし&仕事しとんやから健康優先と。 幹事の最後の締めがなってなかったり、電話取れなくて叱られたりもした。厳しかったけど、きちんと意味を伝えて叱るってことをしてくれる上司だったなぁ。

事務処理は誰でもできるように、いつでも引き継げるようにマニュアルを作れ

事務処理を誰でも回せるようにマニュアルを残すっていうのはここで学んだ気がする。エンジニア業のドキュメンテーションにも繋がるところがあった。

それぞれ文化的背景、環境は違うので、あくまでもわたしがいた環境でいいなと思ったTips。一歩間違えば老害って言われそうな内容もあるなと思いつつ、、、自分はやっててよかったとおもてるのできろく。

わたしは実力でやったるわよ!雑務なんて無駄よ!って宗派もある。所属する国次第だと思うけど、わたしがいた替えがいくらでもいるばかでかい組織では、信頼、スキルゼロ状態からいかに信頼を勝ち取って仕事に入れてもらうかに役立ちそうだった。

お金を稼いだら…そうだサービスを体験しにいこう、と思った話

今日、これまで全然接点のなかったハイブランドに感激してハマりそうになる体験をして、「これがジャーニーマップかぁぁぁぁ!サービスとの接点ってやつかぁぁぁ!」って思ったので書き留めておくことにする。

何が起こったか

ふらっと、百貨店で立ち寄ったジバンシィのブースで、BAさんにリップをお試しでつけてもらうことになり、気づいたら気持ちよく1万円もする美容液買ってたΣ(・ω・ノ)ノ

しかもあれもこれも欲しい状態になって使ったライン全部メモしてもらって、「次もあのBAさんに接客してほしいなぁ」とまで大好きになって気持ちよく帰ってきてた...後悔はしていない。

今日は別に化粧品を買いにいくつもりはなかったんです。出口の手前の化粧品フロアの催事スペース(?)でやってたジバンシィの期間限定のブースをチラ見したのがことのはじまり。

ハイブランドだし自分には関係ない」「入りづらい」「庶民だしBAさんに相手してもらえなそう」というマインドが「ジバンシィのBAさん素敵!スキ!!!!!」「お高いけど次はあれが欲しい!」「ジバンシィ気になる」になったの!!ハイブランドの商品力と接客力おそるべしですよ…。

ジャーニーマップの気持ち・感情に書くやつだわこれ。

ジバンシィのブースをチラ見するきっかけ

ジバンシィのプロダクトは、My Little Boxっていう月々3200円払うと毎月雑貨とコスメがいろいろ入ったお楽しみBOXが届く、というサービスで一回触れたことがありました。

www.mylittlebox.jp

遡ること去年の11月。11月のブランドコラボが資生堂で、内容が豪華だったのに惹かれて申し込みました。1月のブランドコラボはジバンシィで、チークが入ってました。それまで、名前は聞いたことあるくらいで全然接点のなかったブランドだったけど、使ってみたら思いの外よかった。それで、ブランドに対して ”なんだかよさそう” って気持ちがあったのだと思う。ちょっと見てみようかなっていう心理的ハードルが下がってたんですねきっと。

もうね、全然ハイブランドのコスメに接点がない(スキンケアはオルビスダイソー、化粧品はオルビスかプチプラ+一部デパコス)顧客にも、接点を作るってやつですかこれは!?と。しかも3200円のBOXに入ってる化粧品のひとつだから、使うのに抵抗がないんです。安いし試しにばしばし使ってみよ♪ってなれる。

ブースでどうだったか

刻印入りリップの前をうろうろしてたら、 BAさんから声をかけられて、

BAさん「今、期間限定でこういう風に名前の刻印を入れられるんですよ。
    ジバンシィのリップって使ったことありますか?」
わたし  「リップはないんですけど、チークなら…あの、黒いやつ。
     MyLittleBoxに入ってたんです。(庶民です…MyLittleBoxのやつだけどドキドキ)」
BAさん 「もしかして今日もつけてます?」
わたし  「あっ、はい(きゃーっ、恥ずかしいー!使い方変じゃないかな汗汗)」
BAさん 「それっぽい色だなと思って♪ どうでしたか?」
わたし  「良かったです!(概念的な感想しか言えなくて内心あわあわしている)」
BAさん 「黒いやつに合わせるならこのリップ(同じラインのものを出してくる)とか、
    このあたりも合わせやすいですよ。この色似合いそうですねー。よかったらつけてみますか?」

という流れでリップをつけてもらうことに。

で、BAさんが「10分くらい時間あります?ささっとやっちゃいますね!」と言うものだから「時間あるので急がなくて大丈夫ですよ!」と返すじゃないですか。で、「せっかくだからお直ししてもいいですか?MyLittleBoxみたいにお試しでどうですか?」という流れで、結果、スキンケア〜ベースメイク、プレストパウダー、チーク、目的のリップまで紹介を一通り受けながら「すんごーい!すべすべ!」ってきゃっきゃ楽しんでおりました。

  • 「わー!肌綺麗ですね!」
  • 「どういう化粧水使ってますか?美白とか?」
  • 「何か気になってることとかありますか?」
  • 「お風呂入るのめんどくさいってなるじゃないですか、でもこの一本で大丈夫なんですよ!」
  • 「もう私も使ってるおすすめばっかり出しちゃってますね、このローションいち推しです!」
  • アットコスメとか見ます?アットコスメって星が最大7つじゃないですか、これ平均5なんですよ、すごくないですか?使ってるうちにシミが消えたって書いてる人多いんですよ」
  • 「実は私いつもここの店舗じゃないんです。今日仙台からきてて。でもジバンシィは私みたいな感じの人が多いですよ!」

などなど。気持ちよくお直し & 会話できたのでプロだわ接客って体験だわって別の視点で感心してしまった…。これ、ヒアリングされてるやん。

自分の仕事にも通じるな、と思ったこと

時間を提示する

ユーザビリティテストの事後アスキングで時間がなさそうな時も「あと10分だけ大丈夫ですか?」ってエクスキューズを入れるなというのが浮かんだ。次の予定があればそこで断れるし、時間があれば残りの時間で追加質問ができる、ってやつ。結局ジバンシィのブースには10分以上いて楽しく体験してました。

顧客とのタッチポイント

ブースに行った私は、MyLittleBoxっていう別のコスメBOXサービスにも触れてるし、プチプラコスメも使ってるし、アットコスメも見てる。これがWebサービスだとしたら、自社提供のWebサービス以外の環境も考慮して接客するってことだよなぁとおもた。

来店前にMyLittleBoxでジバンシィに触れ、来店中に素敵なBAさんとプロダクトに触れ、ラインナップの書かれた小冊子を持ち帰り、Webでググってアットコスメでどんなことが書かれてるか読んでた。

相手の発した言葉のリンクを拾う、観察する

確かユーザビリティエンジニアリングの本に、ヒアリングは会話の中の重要な言葉のリンクをクリックして掘り下げていくようなものだという雰囲気のことが書かれていた記憶がある。BAさんは私が発した言葉をうまく使って接客してたし、とにかく褒めるのがうまかった。

もしかしたら競合は違うところにいるかもしれない

同じフロアには、同価格帯のハイブランドはあったけど、たぶん私はハイブランドを比較なんかしなくて、わたしの「ハイブランドのはじめて」の座を獲得されたなぁと思う。

いきなりラインで揃えるのは無理でも、いちアイテムでも入り込めばそこで接点ができる。いきなりスイッチは無理でも単機能から平行して使ってもらう、ってアプリにも言えそう。

体験して分かるものがある

今日改めて思ったのは、自分が体験してみることってものすごく大事だなということ(ジバンシィの宣伝ではないw)。ハイブランドのBAさんにお化粧してもらうなんてこれまで全然なかったけど、ものすごくよい体験ができました。。。たぶん体験しないと元々持ってたイメージのままだったと思う。こうやって使っている化粧品をスイッチしていくのか。。。

お金を稼いだら、これまで体験できなかったサービスを体験してみようと思うのでした。

2017年のふりかえり

年末にインフルにかかってバタバタしていたら、すっかり2017年も終わりの日。2017年は仕事もプライベートも波乱万丈の年でした、後厄ってこわい!!

HCD専門家認定

2017年はHCD専門家へのチャレンジからはじまりました。絶望感と戦いながらも、認定とれた!!!

hiromitsuuuuu.hatenablog.com

負荷実験!からの所属異動

自分がどこまでやれるのか、前期はわざとプロジェクトを並行させて業務負荷をかけていました。結果、マルチタスクは自分には向いてないことがわかった。

社会人9年目、キャリアの迷いが結構最大値で、そんななか決意したチームメンバーがどんどん離れて行きました。その後、はじめて直属の上司の下から外れるという大事件が。

UIの専門家から、サービスにコミットするエンジニアへ。上司とメンバーが変わり、超上流からReact実装まで、ちょっとやることが変化しました。

怖かったことに向き合う

これまで、怖くて結婚と子供について考えることから逃げてた。これはたぶん育ってきた環境による思い込みが超絶激しかったと思う。(親にも暴露したら、なんでそんな思い込みを!?と不思議がられた。)

思い込みを外すために、人生の先輩のおねえさんや友達に色々体験談を聞いて回ったり、関連本やブログを読んだりして、自分なりに消化ができてきた。

わたしは、人生を一緒に歩むバディが欲しい。思い込んで先走らないこと。結論を出す前に、相手とよく相談すること。素直に本音を話してみること。違う価値観はすり合わせができるような人間になりたい...(まだまだ修業中

ちびっこも、可愛いなぁとか面白いなぁと思えることが増えてきたし、ひとりの人間として向き合うのは自分にもできそう。友達のお子さまと触れ合ったり、ボルダリングのちいさなお友達に遊んでもらったりして、ああなんだ怖くないじゃんって不安が因数分解できてきた。あと、出産の年齢制限やデメリットもわかりはじめた。

これから

2017年は、これまできちんと時間を取って考えられてなかったキャリアと結婚/出産についての考えをばばーっと棚卸しして、これからの方針に向き合うタイミングだったと思う。人生設計的には、そんなの20代で済ませとけよ(実際に言われたことがある)的な周回遅れ感をやっと自覚したものの、これが自分のペースでよきタイミングだったと思わねば仕方があるまい。。。これからの時間をできるだけ無駄にしないように、小さく学習して試していくしかない。

去年達成できなかったと書いていた『自分の人生で精一杯で、相手のことを思いやる暇がなくて結局あとで「たられば論」になってしまう。 来年はまずは自分が自分を認められてる状態だったり自信のない部分を埋めてくのが必要な気がする。』は、今年も自分の人生でいっぱいいっぱいだった。たらればもたくさんあった。

2018年は、自己肯定感をちょっとでも高く。選択を人に任せず、失敗でも自分で答えを出すようにしていきたい。攻めの選択ができるように。

はじめてグラレコに出会ってから、これまで描いてきた話

こちらはグラフィックレコーディング Advent Calendar 2017の18日目の記事です。 ※ インフルエンザA型で隔離されておりました。。。みなさまインフルエンザにはお気をつけください。。。

adventar.org

”グラレコをやってみた”ひとりとして、はじめてグラフィックレコーディングに出会ってから、これまでの話をふりかえって書いてみようと思います。

グラレコとの出会い

2015年3月1日にディー・エヌ・エーで開催されたグラフィックレコーディング勉強会に「なんか面白そう!絵の好きな自分にもできるかな?」と参加したのがグラレコとの出会い。

eventon.jp

参加の結果...

半日間のワークで頭使いすぎてクタクタになりました...ワークでのはじめてのグラレコがこちら。

勉強会の中で、グラレコには「聴く」「構造化する」「表現する」3つの能力のトレーニングが必要という話があり、筋トレをしようと決意。

よちよちれんしゅう期

スケッチノートを描く

これまで、勉強会参加時はブログがすぐ書けるようにデジタルで記録を取っていたのですが、グラレコ勉強会に参加してから、勉強会やセミナーに参加した際に手元のノートにちょこちょこ練習をするようになりました。ブログの説明にも図を活用したりとか。

図解して説明するようになる

この頃、自分の中で図解ブームがはじまり、Gitのブランチの説明をするのにもホワイトボードを持ち出しては図を描いてました。

グループワークの場でペンを持つ

ワールドカフェ形式の勉強会で進んでペンを持ち、場で出た話を図で描いてみる、ということを試し始めました(参加者に知り合いが多く安心感があったのも大きかった)。

ジャンプ期

グラレコ勉強会デビュー!

そうこうしているうちに、はじめて参加したグラレコ勉強会の関係者の方にお声がけいただき、2016年のグラレコ勉強会のチャレンジャー枠として参加することになりました。

eventon.jp

ロール紙にメインのグラレコが描かれていく横で、真似しながらA4の紙に1枚づつ描いてみて、上に貼ってみるというのが私のチャレンジでした。

参加者があとでおさらいしやすいように、「どういう意図で」「どういうワークをやったか」を描くことがお題でした。それだけでも忘れそうだったので見えるところに貼って必死。

ファシグラってなんだ?ファシグラデビュー

グラレコ勉強会でつながり、グラフィック・レコーダー・ネットワークのfbグループに参加したりしているうちに、繋がりができ、今度はファシグラに挑戦させてもらいました。

hiromitsuuuuu.hatenablog.com

TRY!TRY!TRY!

それからも、色んな勉強会でスケッチノートを描いてゆるゆると筋トレする日々。新しい文房具にも手を出し始め、マービーの「アーティストブラシ」がお気に入りに。

hiromitsuuuuu.hatenablog.com

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はじめてのメイングラレコデビュー

宇都宮のコミュニティで開催された、グラフィックレコーディング勉強会でひとりだちデビュー。『宇都宮で勉強会あるんだけど描いてみない?』『いきます!』の二つ返事で引き受けたら、当日宇都宮で『ひとりで描くの今日がはじめてですか?』と聞かれて現実感に焦るという衝撃のデビューでした…。

peatix.com

描きはじめて集中してきたら、必死になって描きすぎて大作に!主催の多ぁ望さんが記事を書いてくれました。

新たな習慣へのトライ ペンが滑るようになった瞬間

VFFでエモさに触れる

2017年はビジュアルファシリテーションフォーラムもあり、裏方を少しだけお手伝いさせてもらいました。

www.vfforum.com

日本全国から集まった方々が、どうグラフィックを活用して挑戦してるか、エモい話ぞろいでした。これまで、スケッチノートを共有したときに「これは記録としては主観が入っている」論があったりして、もやっとすることが多かったのだけれど、会の中で『主観じゃん、って言われたら主観です、って答える』と三澤さんが話されていて、納得いった。

縦割りの超でかい組織のなかで、信念を持ってゴリゴリやってる方や、ITサービスの世界とは全然違う、まちづくりや学校の話を聞けて、記録を越えた『描くとはなにか』を考えさせられました。

ハッカソンでアイデアを形にする

そんななか、NRI主催のハッカソンに参加。開発のために即席ジャーニーマップを作りました。ふせんと模造紙に対する恐怖がなくなって、場でぐいぐい描けるように。ペンを握って、合意形成のために外化していく身体の動かしかたが、ちょっとずつできるようになっている気がする。

外化したものを広く発信してみる。

2年もすると、だいぶ描くことに慣れてきて情報をまとめることに自信がでてきました。Product Manager Conference 2017で描いたものをツイートしたら、予想以上に反応をいただき嬉しい反面拡散力にビビるなど。

ふりかえってみて

グラレコは筋トレ

ふりかえってみると、ゆるゆるとでも『聴いて構造化して表現する』筋トレを意外と続けていました。スケッチノートから始まり、聞いた情報をノートに書き留めるのに精一杯だった状態から、おおきな紙へ。自分の記録用だったノートは、様子を伝えるための手段に変わりました。10分のTEDの聞き取りで限界だった集中力は、事前に内容がわかっているセミナーか事前知識があるテーマの勉強会なら60分持つようになりました。一足飛びにはいかないけれど、徐々に力がついておりました。

ビジュアル言語を手段としてつかう

視覚化する、場に出す、ことの重要性がなんとなくわかりはじめた1年でした。最近は、ふりかえりやサービス立ち上げ時の情報設計などなどいろんな場にプロッキーとふせんと模造紙をかかえていってはせっせと視覚化を試みています。

プライベートでは、通院の際にも使ってみました。診察の際にいつも、それまでの状態を論理立てて説明できていないようなもやっと感がありました。事前に1枚にまとめて説明したら、「すごくわかりやすかったです、こういうのを職業にしたらいいのに!」と先生に言っていただき、すごくすっきりしました。論理的に説明するのが苦手でも、ビジュアル言語を第2言語として補足的に使うのもありなんだなと。

「グラレコ」という言葉にとらわれず、PJやその場の合意形成のために、これからも試行錯誤していこうと思います(=^・ω・^)ノ

フロントエンドエンジニアが人間中心設計(HCD)専門家認定制度を受けてみた話

今年もHCD専門家の季節がやってきたみたいです。去年HCD専門家の認定を受けることができたのだけども、すごく苦しんだのでどんな様子だったのか、体験談として残しておこうと思います。

なぜ受けてみたのか

産技大に通っていた2015年の年の瀬に、何人かの同期が受験してたので知ったのが始まりだったかと思います。それまでは正直この認定資格のこともよく知らなかった。産技大の講義を受けながら挑戦するのはキャパ的に無理だったのと、実務経験が足りなかったため2017年に見送りました。2016年は実践に充て、2017年に受験。以下、今年の6月に証明書がきたときのfbの投稿。

人間中心設計専門家、認定されました!( • ̀ω•́ )✧ 2014年頃までは、HTML5界隈をうろつきフロントエンドの技術をひたすら追いかけてたような気がしますが、やっぱり人のために価値あるものを届けたい一心で2015年は産技大に通い、今年チャレンジしてみて受かりましたー! これまでやってきた仕事を棚卸しする良いきっかけだったし、ここまでは理解できてる(&その気になれば大量の文章を書ける笑)っていう自信になりました。

実務で自信がなかったから、本当にやれてんのか後ろ楯が欲しかったというのが正直なところ。

認定のために何を書かなくちゃいけないのか

これが、んもうひたすら書類が多い。メインどころは、これまで関わってきたHCD関連案件のプロジェクト概要を記述する「プロジェクト記述書」とそのプロジェクトでどんな取り組みをしたかを記述する「コンピタンス記述書」なのだけど、この「コンピタンス記述書」が鬼。HCDサイクルに沿って、各フェーズごとに背景から課題、選択した方法論、選択の理由、結果、成果をひたすら細かく、そのプロジェクトを知らない人にも分かるように書かなくちゃいけない。。。ほんとに鬼書類。

どうやって進めたか

コンピタンス記述書を網羅するだけのプロジェクトがあるか確認するため、業務の棚卸からはじめました。

  1. これまでの業務を全て時系列順に洗い出す(自分の職務経歴っぽい感じ)
  2. 1のなかから、HCD、ユーザビリティに関連していそうなプロジェクトを選んでいく
  3. 2のなかでも、自分が深く関わっていて + プロジェクトでやったことについての課題や意図を語れそうなものを選ぶ
  4. 3をコンピタンスマップに当てはめれそうか星取表で確認しながらプロジェクトを3つに絞る

4までやると、ここのプロジェクトを中心にちゃんと書ければ安心だな、とか、コンピタンスは足りてそうだなというのが俯瞰してわかるのでよかった。足りないコンピタンスを埋めるためのプロジェクトを選ぶとか、戦略を立てると無駄に記載量を増やさなくて安心。

何がよかったか

認定を受けたいまでは、資格は資格でしかないし、実務で成果を上げるのが一番だとも思う。ただ、自分の業務の棚卸しができたことと、業務の中でやってきたことを下記の視点で論理的に体系立てて説明することができるということがわかったのが自分としては収穫だった。

  • どんな課題があって、何が必要だったか
  • 課題の解決のためにどんな理由で方法論を選んだか
  • その方法論をどう使って、結果を出したか
  • 自分はその中でどう関わったか
  • その結果、どういう成果に繋がったか

あれ、これどっかで見たことあるぞ…ん?会社の目標設定と評価面談か?

時間とやる気の戦いがつらたん

噂には聞いていたものの、一番辛かったのが文章の記載量の多さ。受験者向けの説明資料にも『週末1回頑張れば何とかなる…』は『無理ですからぁ、お勧めしません』『2ヶ月弱を有効に使ってね』と書かれてましたが、私も例に漏れずなめてました…。

12/26:受験申し込み

「とりあえず申し込んどこ♫」くらいの気持ちで申し込み、受験者向け説明資料をさーっと眺めるくらいでそのまま長期の冬休み突入。ここで少しでも進めればいいものの、年末年始でやる気がゼロになりそのまま休み明けに笑

1/16 :受験料支払い期限

やばい書けてない、もうだめかも、ここで諦めるか、いや、最後まで諦めないか…のせめぎ合い。結局は受験料捨ててもいいや、振り込んじゃえ!っって振り込んだ!

1/25:書類提出期限

じっくり整理して毎日ちょっとずつ書けばもうちょっといけた…!という感想もあとの祭り…書類への絶望感がTwitterに溢れ出る毎日。土日返上でつめてつめて、やっとこさ1プロジェクト分の枠は埋めた状態まで書いたものの、あと2プロジェクトが埋まらない…ああもうダメもとで埋めて出しちゃえ!出すことが大事や!と、えいやで印刷して郵便局へ提出しました。

本当に目指したいならログを取れ

この前飲みの場で、プロのリサーチャーである奥泉さんから「本当に目指すならログを取れ。どんなプロジェクトで、どんなことをやったか。どんな成功と失敗があったか。本当に目指すのなら、ログを積み上げていったほうがよい。私もここまで10年かかったから。」「他の人がやっているのを見て、すごい!と思えるのは、何がすごいかを分かる目は持てているということ。そのなかで、自分ができること、できないことを分けて、できないことをできるようにすればもっと伸びる。」的なことを聞いた。

HCD専門家は、ログを整理する機会のうちのひとつだったかなーと思う。そのプロジェクトがどんな状況で、どんな課題があって、そこに自分はどう取り組んだか。何が失敗で、何が成功だったか。どんな小さなことでも腐らず行動を積み重ね、学べるものが前に進めるんだとおもた。 あと、書類を書いてみると、自分が「どの辺が書けないか」がわかってくる。その年に提出できるだけの枠が埋められなかったら、次の年にそこを埋めるだけの業務をして、次の年にチャレンジするのもよいなと思った。ないものがわかることも、あることに近づくために必要な能力なんだな。

Product Manager Conference 2017に参加してきたよ!

かねてから気になっていたProduct Manager(Project じゃなくてProduct)のカンファレンスがあったので参加してきました!

プロダクトマネージャー・カンファレンス 2017

扱う内容も広いし企業規模も様々で、2日間でお腹いっぱい(褒め言葉)になりました。手元でスケッチノートしてたので、描いたものをまとめておきます(画像が汚いので後日スキャンして綺麗なのに差し替えます…)

1日目

なぜ今プロダクトマネジメント

プロダクトマネージャートークセッション

Salesforceで行われているプロダクトマネジメント

メルカリUKにおけるプロダクトマネジメント

開発チームが安定したプロダクトマネジメントを実現するための7つのルール

プロダクトマネージャーに経営者が期待するもの / IoT、ビッグデータ人工知能によるユーザー理解を通じたプロダクト開発

2日目

ユーザーの“心の声”を探るUXリサーチ

PM が UXするために必要なのはおそらく IA

プロダクトマネージャーの採用と育成

日本のプロダクトマネージャーは今何をすべきか

いろんな領域がありすぎて、PDMって結局なんなんだー!となったけど、ユーザーに向き合って広義のインターフェースとなる部分に責任を持つのね、コミュニケーションのハブなのね、と色々新しい情報を仕入れることができました( • ̀ω•́ )✧ 学びの余白があるってたーのーしー!すごーい!