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直島に行ってきました。3/3日目。

直島滞在最終日。新しくできた豊島美術館を目当てに豊島に向かいます (=^・ェ・^=) )ノ彡


豊島から岡山経由で帰省する予定にしたため、荷物を持って豊島へ。(豊島から直島に戻る船は早い時間にしかないので、高松か岡山に戻るのがベター。)


さすがうどん県、直島のポスターにも要潤がどどーんとwww


船の中で海の駅なおしまで買った塩サイダーgkgk。


島を後に進め進めー。甲板がめっちゃ気持ちいー! (「・ω・)「(「・ω・)「 (「・ω・)「


まずは豊島最大の目的地、豊島美術館へ。長い坂の先には急なカーブ、そして海!


棚田のある風景。坂の多さもうなづける。


長い坂を下ると、その先に豊島美術館がある。豊島美術館外観。右手のがメインのところ。


まずはチケットを購入。見る時間によって作品の表情が変わるため、当日に限り何度も再入館できるそう。


豊島美術館のエントランスまでは、長い遊歩道。ぐるりと回って入り口へ向かう。


そしてその入り口。靴を抜いで入るのです。中は撮影禁止だったので写真を載せることができないんだけど、すごーく素敵な空間でした!この日は裸足だったので、床がひんやりと気持ちよかった。


建物は柱が1本も無いコンクリートシェル構造になっていて、天井に2箇所穴が開いています。そこから、外の音が入ってきて建物内で反響する。天井からは細い糸が垂れ下がっていて、開口部から入ってきた風でカーテンのように揺れる。床に開いた点のように小さな穴からは水が少しずつ沸き出し、表面張力でぷるんと丸くなった水滴がころころと床の上を転がって、流れて、他の水滴とくっついて…そんな水の様子と自然を感じる美術館。蝉の鳴き声と、風の音と、水滴がたまにパイプに流れていくちょろちょろっという音。みなさん寝転がって思い思いに鑑賞されていて、すごく心地のいい空間でした。
鑑賞の際にスタッフさんに「すべてが作品の一部なので触れないでください」と注意を受けるのだけど、転がる水滴を避けて歩く人間の姿を見ていると、人工と自然が逆転しているようで不思議でした。あの空間では、作品や建築が人間の振る舞いを決定してた。


豊島美術館カフェでのランチ。オリーブの混ぜご飯てきな。


バスを乗り継ぎ、ボルタンスキー、心臓音のアーカイブへ。


2年前、ここのレコーディングルームで心臓音をアーカイブした。


心臓音に合わせて電球が点滅するHEART ROOMの入り口。自分のアーカイブの番号さえ分かれば、ここで自分の心臓音を流してくれるらしく、2年前の自分の生きた証を聴いてきた。あの頃から自分は何か変われていたのだろうか。。。


心臓音のアーカイブの建物のすぐそばは砂浜になっていて、角の取れた綺麗なガラス片を拾った。


バスから降り忘れ、一旦家浦港まで逆戻りしてしまったので、豊島唯一のタクシー(豊島にはタクシーが1台しか無い)のおじさんにお願いして、作品が4つほど集まる清水前まで。ストームハウスやピピロッティ・リストの映像作品を鑑賞。瀬戸内芸術祭では2日間有効のパスポートで作品を巡っていたので鑑賞料は気にしていなかったんだけど、お祭りじゃない間は1作品300円で鑑賞できる仕組みになっているよう。ボランティアスタッフのこえび隊が対応してくださりました。


船の時間も近づいたので、港へ戻り、港近くの作品兼レストラン「イル ヴェント」でミルクプリンをmgmg。


岡山経由で瀬戸大橋を渡り、香川に再びなかんじで帰省することにしたのでまずは宇野へ。


バイバイ豊島。また2013年にねー(○´・∀・`)ノ”βyё-βyё☆

何回目かの鑑賞になる作品も何個かあったけど、念願の犬島、気になっていた豊島美術館、直島銭湯と、新しい体験をして充実の3日間でした。あまり予定を立てずに行ったので、もっと効率よく回ればあと数作品は見れたかも。ガイドブックを見て思ったんだけど、ベネッセハウスと地中美術館、野外の彫刻くらいしか無かった時期に比べて、見る作品も島もすごく増えてる。全部ゆっくり見るには1週間くらい必要なんじゃないかと思います。

これから直島などなどへ行く人へ。船の本数が少ないから、短期間で効率的に複数回るなら遅くまで船が出てる高松(香川)か宇野(岡山)を拠点にするのが良さそう。でも、島自体を満喫する意味では島で泊まるのがおすすめ。どの島にも宿泊施設はあるから、泊まり歩くのもひとつの手かも。今の時期、混んでるから宿泊施設は予約しとくのがいい。美術手帖の直島のガイドブックはかなり役に立つので持っていたほうがいいです。

香川へ向かう電車の中で、ガイドブックでおさらいしていたら、そこに直島福武美術館財団理事長の福武さんのコメントが載っていた。ベネッセって、「よく生きる」て意味だったんだ。直島を含めたアートプロジェクトは「よく生きる」発見の場所なんだそうだ。福武さんはまさに企業メセナでもそれをやってるんだな。企業の掲げてる理念と活動がマッチしていて、個人的に、お金ってこういう場所に使うべきなんじゃないかと思った。あんなでかいこと、潤沢な資金と理解がないとできないんじゃないかな。。。批判もたくさんあるんだろうけど。。。

福武さんは元々岡山出身。東京で働かれていたのだけど、家庭の事情で岡山に戻り、そこで『歴史もなく自然も存在しない東京は「人間」の欠けた都市と映り始めた』らしい。美しい場所に住み、幸せなコミュニティに居ること。それを感じるための場所がここなんだそうだ。

一連のアートプロジェクトを鑑賞すると、瀬戸内海のひっそりとした島々に急に現代美術をただ展示のために持ってきたという感じはしない。島巡りはフィールドワークに似ているという記述が美術手帖にあったけれども、作品がまさにフィールドワークの結晶のように思えた。その場所の歴史への理解や、地元住民との交流、自然との融合を感じるから。

島を歩くと、島の人達と観光客が気軽に挨拶していたり、「暑いな〜」なんて会話してたりする光景を見かけることができる。言い方はキツいけど、困っていれば助けてくれる。すれ違うときに無言なのが逆に違和感があるくらい。ただのアートで有名な観光地にならず、島のあたたかさや文化をそのまま残したあったかい場所であってほしい。

2013年の芸術祭でまた。