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島アソビ。瀬戸内国際芸術祭2013で伊吹島に行ってきた【そのに】

伊吹島レポその2。そのいちはこっち。
旧伊吹小から出て、次の展示を目指す。まだ6個も展示が残ってるのにすでに汗だく。

うどん屋さんの店先で見つけたのれん。いり娘ちゃん。新ゆるキャラのかほりがする。

【137 小さな島のささやき】使われなくなった漁具を組み合わせた遊具。手前の滑車を数人で押してぐるぐる回すと、奥の船が音を立てて動き出す。ボランティアで元気いっぱいの高校生が回しているときがあったり、おっちゃんが押していたりするらしい。この時は誰も居なかったので、友達と二人で滑車を回してみた。

食べるアート【164 島スープ】。その島にふさわしいように考えられたスープらしい。洋風なおあじ。

伊吹のいりこ漁の副産物である他のおさかなを使っております。いりこの他にこんな色々な魚が網に入ってくるらしい。太刀魚とか、イカとか。スープのスプーンの上に乗ってたのがそれ。味が濃くておいしかった。

迷路みたいな道をぐんぐん行くと、色んな所にかかしさんが。かかしと一緒に写真を撮ると、観音寺港で「いりこピンバッジ」をGETできたそうな。しょぼん。

【138 夜想曲地震の被害にあった石巻の小学校にあったグランドピアノを使った作品。

地震の時に口紅を差せなかったから。そんな気分にもなれなかったから」という女性の言葉から、グランドピアノに紅を差したそう。何故か血のようにも見える。薄暗い部屋には、石巻の小学校生が歌った校歌が流れていた。奥のガラス戸にちらちらと人影が映る。「誰かいそう」そんな人の気配も演出されていた。

道すがら、蝉入れ(紙コップ)と袋の無料サービスを発見。島民の計らいがちょっと面白い。

セミが「おすすめ品」らしい。友達と爆笑。

【139 歩み】のれんのかかったたばこ屋さんのガラス戸を覗くと、段ボールで作られた海辺が。「亀には困難な地面だね。あの小さな亀はまだあの穴を通れるけど、手前の大きなやつはもう通れない。”もうここまで来たら元には二度と戻れない”にも取れる」と友達が言っていて、はっとなった。後悔とかそういうの。

【140 伊吹島レインボーハット】坂道を登っていくと、低音が効いたノリノリの音楽がきこえてきた。

土や木の枝でつくられたシェルター。木の枝で作られたブースと、スピーカーから音楽が流れていて、自然の素材を使ったクラブの箱的なかんじだった。

水面下に設置された鏡に太陽の光が反射して、虹色の光がシェルターの壁に映る。とんぼが水面すれすれを飛ぶと、波紋が広がって光も変わる。ゆらゆらぴかぴかして、自然の照明とVJみたい!

急な坂を下って、最後の作品へ。

地元の人が作ったらしいでっかい椅子。

椅子の脚の下には、思い思いの絵が書かれた石が置かれていた。

最後のポイント【141 伊吹しまづくりラボ】。奥の建物がそう。いりこの加工場を利用しているそう。

看板。中に入ると、なんとなくいりこの匂いがした。

建物の中には、いりこの加工の様子の映像や島の歴史の展示などがされてあった。椅子や机なんかもすべてここにあったもので作られている。一輪車でできた椅子で一休み?

2階からの景色。窓の景色がぜんぶ海。

瀬戸内の景色はいつも淡くて霞んでいるイメージ。

あまりに暑いので13:30の船で帰ることに。船の時間もあるのでラボを後にする。

港までは徒歩25分。島の道を急いでいると、原チャに乗ったおじちゃんに「あんたら、船間に合うんな?」と声をかけられた。ちょっとのんびりな友達が「間に合うでしょ」と答える。間に合うかな?と思いながら友達の後をついていこうとすると、「もう左曲がり、港近いけん」と、おっちゃん。言われたとおり路地を曲がってずんずん進むと、どうも様子がおかしい。これは人の家ではないか?と後ろを振り向くと原チャでおっちゃんが付いてくる。「これ、おっちゃんちちゃうん?」と聞くうちに「そぉやぁ〜」と笑顔のおっちゃん。お礼を言って地元民の抜け道を使って港へ急ぐ。島はあたたかい。

無事船に乗る事ができ、伊吹島を後に。船の後ろに芸術祭の旗が立てられていた。今回のポスターって、もしかして船にたなびく大漁旗のようなイメージもあったのかな、とふと思った。

おまけ。観音寺港で買ったいりこちりめんアイス。これはさすがに無いでしょと覚悟して食べたけどめっちゃおいしかった…ハマる味。

いりこちゃん。その日の晩ご飯になりました。

以上、伊吹島レポおわり。地元に近い島なのに、一回も行った事の無かった伊吹島観音寺市内にも、高校の通学路だった道にきちんと設計されたサイン計画やのぼりの旗が立っていたりしてすごく変な気分だった。東の島は楽しかったけど、西の島ってどうなんだろうな?と思っていたけど、楽しかった。滞在時間は5時間ほど。ガイドブックや地図には3時間くらいかかるよと書いていたので結構のんびり。これでもおみやげを物色し忘れたほう笑。とにかく坂が多くて、かんかん照りで、午前中か夕方に行くのがいいなと思いました。お昼は絶対しんどい…!

【メモ】かかったお金:船往復1000円、鑑賞料:1200円(300円×有料4作品)、うどん300円、島スープ500円

身近にもまだまだいいとこあるやん!