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異なる音楽ジャンルのファンの文化について考えていたら越境のヒントがあるような気がした

このエントリーは、『DevLOVE Advent Calendar 2014 「越境」』の 51日目の記事です。

昨日の記事はkoudaiiiさんの『答えのない目標に小さな越境を積み重ねる』でした。

なにをしているひとか

はじめまして、ひろみつと申します。

いわゆる大手企業に勤めていて、普段は黙々とJavaScriptを書いているか、UI設計したりしています。
Web専門の企業ではなく事業領域は様々で、
リアルなものを作ってる部門もあったりSIerな人も居たり受託/自社サービス、to C/to Bと色々です。
そんな中、フロントエンジニアとUIデザイナーの間くらいに6年くらいいます。

フロントエンド周りの勉強会でうろついていることが多く、
DevLOVEではJSLOVEの際に少しお手伝いさせていただきました。

すごい人、先端を進み続けている人の記事を読んで、
自分が書くのもおこがましいかも…と思いつつ、
今日は私の思う越境について書きたいと思います。
(ぽえむ気味です><; )

わたしが越えてきたこと?

何を書くか迷って、まずはこれまで越えてきたことを思い返してみました。

  • 地元の香川県から大学のために福岡へ、そして働くために東京へ。
  • デザインがしたくて入った大学は、バウハウスをモデルにした芸術と技術が重なり合う場所だった。
  • 企画するにも技術が分からない!ではデザイン領域からエンジニア領域へ行ってみよう。
  • 社会人になり社内でエンジニアとして生き伸びるために会社の垣根を越え、勉強会、html5のコミュニティへ。
  • コミュニティで喋ったことで仕事で講演することになったり、フロアではフロントの人として認知されたり。
  • エンジニアとしてコードを書き、ときにはUIデザイナーとしてヒアリングするフロントの繋ぎ役。

越境って、ただ「境」を「越えた」っていう話でいいんだっけ…?

そんなときに考えていた、異なる音楽ジャンル間のファンの文化の話。
全然仕事には関係ないけれど、ふと、越境のヒントを垣間見た気がするのです。

文化の境

私はいわゆるビジュアル系と呼ばれる分野が好きです(宗教戦争が怖いのであんまり大声でいえない)。
中学生の頃から細々と好きなのですが、
たまたま異なるジャンルの音楽のファンからの「バンギャ文化は怖いし面倒だ」「普通のノリがいい」という声を見かけました。

だいぶ大人にもなったので、この違和感は何だろうと考えるうちに
「元々ある文化にいかに踏み込むかの問題じゃないか」
という答えにたどり着きました。

きっと興味を持ってくれて、越えようとしてくれているんです。
でも、こっちの文化のほうがいいから、ぶち壊してしまってこっちみたいにしようよ!だと、今まで自分達が大事にしてきたものに土足で踏み込まれた気がするのかもしれません。

それぞれのジャンル、アーティストのファンにはそれぞれ文化があって面白いなぁと思います。
ただ、片方だけ深く知っている状態だともう片方はイメージで語りがちで、視点が偏っちゃうこともあります。
相手の文化をある程度理解しないと押しつけや否定になってしまう可能性があって怖いなと。

もしやこれが傾聴...ん?きっとこれは仕事でもそうだ!

相手の文化、流儀を知る

私がいる部門はR&D寄りなところもあり援護射撃(技術的なお手伝い)をする役であったり、
新しい技術に特攻(R&D)していく役になることがあります。

例えば新しい技術を紹介する場合、
いくら世の中で話題になっていて良いとされていてもすんなり受け入れられることは稀な感覚があります。
きっと「元々ある文化にいかに踏み込むか」なんです。

「保守的」と呼ばれたとしても一概に駄目とは言えなくて、裏にはそういう文化になった背景があり根深いこともあります。
技術の内容やTipsを紹介するのは簡単だけど(技術も難しいんですが…)、
相手の土壌にはそれぞれの価値、流儀、文化があるので、
それを知った上でどうすりあわせていくのかが一番難しいなぁと感じます。

文化の重なるところ

文化が異なるところにはなんとなく境ができます。
エンジニアでも、会社が違えばちょっと違うし、
大きな組織だからこそ社内の部門が違うだけでも文化が異なる。

思えばこれまで越えてきた境の先には、それまでの自分の当たり前とは違う文化がありました。
「侵略」するように越えるのでもなく、上から目線で「変えてあげる」のでもなく、
踏み込んだ先で共に文化の擦り合わせをして、うまくミックスできればきっと良い学びや相乗効果があるはず。

何でファンの話になるとすぐ理解できるのに!と好きな音楽から学ぶのでした。


明日はくてけんさんです!
どんなお話になるか楽しみです!