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1年のふりかえりを続けたらセイチョウの積み上がりが見えた気がするはなし

この記事は #セイチョウジャーニー Advent Calendar 2018 の19日目の記事です。

adventar.org

昨日の記事は@ariakiさんの、私のセイチョウジャーニー|ariaki|noteでした!

技術書典で出会った「セイチョウ・ジャーニー」を読んでから、自分のセイチョウをふりかえって思うことがあったので書きます。

わたしの2018年

2018年で社会人10年目に突入しました。私の2018年の主なトピックはこんな感じでした。

DevLOVE登壇

DevLOVE主催の、エンジニアがデザインに関われること - DevLOVE | Doorkeeper というテーマの勉強会で、これまでエンジニアとデザインの狭間で考えてきたことを発表しました。ちゃんとした登壇はこれで4回目くらいでしたが、足が震えました...。

speakerdeck.com

大規模なユーザー調査へのチャレンジ

お仕事で、大規模なユーザー調査(受容性とユーザビリティ)の設計から実査、分析まで担当しました。もう何度もダメかもしれない...と思いながらも、チームの助けもありギリギリでクリアできました。

サービスの立ち上げ

それまでUI設計の専門チームにいたのですが、アジャイル開発チームに所属が変わって、並行して案件を担当するスタイルから1つのプロダクトにコミットするようになりました。はじめてメインの担当としてUXデザインからUIデザインまでを担当し、新しいサービスを世に出すことができました。これまで断片的に領域を担当していたものが全部繋がって、ひとつのプロダクトになりました。Scrum Inc.認定スクラムプロダクトオーナーを取ったり、メディアに掲載されたりしました。

ふりかえりのスパン?

というように、2018年の1年をふりかえってみただけでも、やったことやできたことはたくさんあるのですが、若手の頃は、1年間であまり進んでいないように感じられて結構苦労していたなと過去のブログを読み返して思ったのです。

社会人になりたてのころ、先輩か上司かに「1年スパンではあまり成長していないように感じて焦ってしまうかもしれない。けど、4年くらいのオリンピックスパンでふりかえったら絶対成長してるから」的なことを言われたのがとても心に残っています。

6日目のおりおんさんの記事にもありましたが、私もセイチョウのスピードには個人差がある、と思うのです。その年によっても、不調な時があったり、環境がしっくりこなかったり、周りがびゅんびゅん成長しているよいうな気がして焦ってしまう時があったり。そうやって1年で何も成長してないなぁと思いそうな時は「オリンピックスパンだし!」と思うようにしています。

これまでのふりかえりをふりかえる

「セイチョウ・ジャーニー」を読んで、私にもきっかけがあったなと思い立って過去のブログを掘り起こしてみました。いつからか、年末に1年をふりかえっておく、次の1年でやりたいことを書いておく、というのを細々とやっています。(社会人5年目はなかったけど、それまでをふりかえってました)今考えると、YWT(やったこと/わかったこと/次にやること)を1年スパンでやっていたような感じです。

(タイトルを見ると2015年から意識的に「ふりかえり」とひらがなになったのが何かに気づいた感があります

4年スパンで見ればなんだか結構セイチョウしている

文章も結構上達していることがわかるのですが、中身をみていると、1年目は

JAVAちゃんですが、いよいよついていけなくなり、先生に初歩の初歩を質問してハテナだらけになることもしばしば。「RIAやりたいって来てるらしいけど、flexもプログラムだからね。プログラムできないとただのデザイナーだよ。」と言われ、できないのが悔しくて悔しくて凹みつつもメラメラしてしまった。基礎体力だってことは一番分かってるつもりなのに、見た目のデザインやりたいだけみたく見られたことが悔しくてたまりません。

とのことで、前向きなことを書いているようでいて、毎日の記録には折れそうなことばかり書いていて恥ずかしすぎます。まだ、JavaScript界への入信前。それが、4年後のふりかえりブログだと、

Javaが嫌でたまらなかった1年目と比べて、基礎もちょっとはつき、分からない事を調べる術を得、情報へのエイリアスも張って、技術が面白くなってきた。

と調べ力がついたことが書かれてます。それまで技術が嫌いだったのかもしれませんね...この頃になると、社内でJavaScriptと言えば、というくらいになっていて、「技術とデザインの隙間を埋めたい」「やっぱりチームでやりたい」とか、しっかりめなことが書かれています。そのまた4年後になると、

UIの専門家から、サービスにコミットするエンジニアへ。上司とメンバーが変わり、超上流からReact実装まで、ちょっとやることが変化しました。

いつの間にかUIの専門の仕事をして、jQueryからReactになって、HCD専門家という資格も取ってサービスにコミットしている!!って、めちゃくちゃセイチョウした気になりませんか!?

イチョウを後押しするきっかけ

イチョウ・ジャーニーを読んで、自分の歩いてきた道をふりかえってみると、本に書かれていたことを結構やっていました。

なりたい理想

社会人になりたてのころはまさに『なりたい理想はある。実績はまだない』状態でした。会社の先輩にも「理想が大き過ぎて倒れないか心配」と心配されるほどでした。実績はないけれど、ずっと「技術とデザインを繋いでチームでサービスをデザインするんだ」という野望を抱えていたのでした。

Twitter

ちょうど、社会人になってすぐ、Twitterをはじめます。技術的な何かを発信するというよりは、気になる事とか、その日の出来事とか、どうでもいいことをたくさんつぶやいていたような気がします。

コミュニティへの参加

R&Dの部署で自分が担当する技術(HTML5の黎明期でした)の先駆者もおらず、残されたのは前任の先輩からのhtml5の技術コミュニティのメーリングリストが書かれたメモだけ。どうにか調べてプロトを完成させなければと、勇気を振り絞ってhtml5jのコミュニティのメーリングリストに、SVGの仕様の質問を送るところからコミュニティ活動が始まりました。

html5jの勉強会に参加しはじめて、カンファレンスを知り、カンファレンスのボランティアスタッフをしたらお誘いを受けてhtml5jのスタッフになり、カンファレンス運営を経験して、、、としていくうちに、興味範囲のいろんな勉強会に参加して、Twitterの繋がりがどんどん増えていきました。(その頃、名刺の半分サイズのTwitter名刺を作って覚えてもらうようにしていました)

そしたらまたそこから情報が入ってきて、新しいコミュニティや分野にお邪魔して...と数珠つなぎに活動範囲が広がっていきました。

雑誌や記事で見た強いエンジニアが、その辺にうろうろしているのは、ディズニーランドのようでした笑 あまりに外に出すぎて、当時の上司に「勉強会ばかり行かずに成果を上げろ」と注意されたほど。

ブログへのアウトプット

知り合ったエンジニア達がみんなブログで技術情報を発信しているのを見て、かっこいい!自分も発信したい!と思って勉強会のレポートからはじめることにしました。

Web制作会社で開催された勉強会のブログを書いてTwitterに投稿したら、予想以上にブクマやいいねがつき、そこの会社の中の人とお話できる機会をいただいたりしました。アウトプットしたらなにかいいことがある、というのに気づきはじめます。

転がりだす日常

そうやってどんどん繋がったり、発信していくと、いい情報が自然に入ってくるタイムラインが出来上がっていたり、それ発表しなよと背中を押してくれる優しい先人達ができたり、憧れていた設計者に声をかけてもらえたり、気づけばインターネットが遊び場になりました。「ひろみつを知っている人と会ったよ」なんて言われることも増えました。

イチョウしないことを怖がらなくていい

イチョウ・ジャーニーに、計画的偶発性理論というキャリア理論が紹介されています。4年スパンでふりかえってみると、まるで私が計画的にここまで歩いてきたような気がするのですが、むしろ、年始に立てた「やるぞ」という目標は「運動する」とかだし、ほぼ達成できていない笑。けれど、「楽しいかも!」「あの人達と話せるようになりたいかも!」と楽しそうな方向に首を突っ込んできたら、意外と理想にしてた「技術とデザインを繋いでチームでサービスをデザインするんだ」に近いところに来れているような気がします。

よく「5年後はどうなっていたい?」とか「10年後にどうなってたいのかビジョンを〜」とか、逆引きっぽいことを聞かれたりしますが、この、技術もサービスも世の中も目まぐるしく変わるなか、自分の5年や10年を計画しておかなくてもいいんじゃないかなぁなんて思っています。

インターネットには、強い人がいっぱいいます。そんなにセイチョウできないよ、と不安に思っている人がいたら、Java嫌いでポンコツ気味だった私が、4年を2回まわしたらここまできたというのを思い出してもらえればうれしいです。今年も、除夜の鐘を聴きながら、2018年のふりかえりブログを書く予定です。

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それでは。明日は a_w_a_n_a さんです!