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【スケッチノート】World IA Day 2019 Tokyo IA in IxD - OOUIとこれからのUI メモ

昨日開催された「World IA Day 2019 Tokyo」に行ってきました!

techplay.jp

テーマは「OOUIとこれからのUI」。抽象的な考えから実践事例まで、モードレス党大会にふさわしいとても濃密な1日でした。(モードレス党については Modeless and Modal | Modeless and Modal を参照)

当日の様子はストリーミング配信されていたので、こちらから見ることができます。

youtu.be

当日、Twitterのタイムラインがとても盛り上がっていました。ハッシュタグは #wiadtyo #wiad19 #iaaj #worldiaday あたり。実況されていた方もいたので、TL追うだけでもだいたい分かりそうです。

前半とパネルのメモはこちら(事例のLTの時間に集中力が切れてしまい2セッション分抜けてます...)。理解力が追いついていなくて抜けている部分もありますが、思い出しトリガーにでもなれば。

オープニング:いまなぜUIにIAが必要なのか(長谷川敦士/IAAJ)

OOUIの目当て(上野学/ソシオメディア)

OOUIの理論と実践(小久保浩大郎/GMOペパボ、株式会社ノンピ、天重誠二/弁護士ドットコム)

パネルディスカッション

おまけ:打ち上げで話題になったこと

スクラム冬の陣2017でContextual Design V2をかじってみたメモ

スクラム冬の陣2017 ~みんなで学ぶスクラム~という勉強会で、樽本さんのセッションに参加して「Contextual Design」の2nd Editionをかじってみた。

postudy.doorkeeper.jp

Contextual Design, Second Edition: Design for Life (Interactive Technologies)

Contextual Design, Second Edition: Design for Life (Interactive Technologies)

ペーパーバックで7千円台…お高い…

Context Design V2について

  • v1が出たのは1997年。これまでアナログでやっていた作業のIT化を背景とし、"WORK"をデザインするためのものだった(人類学をどうITに生かすかが主題)
  • 観察結果をモデリングするという手法は、UMLをはじめとしたモデリング手法があるソフトウェア開発と相性が良かった
  • v2の時代では、もはやデスクトップだけに留まらない"LIFE"に範囲が広がった

EXPERIENCE MODELを構成する5つのモデル

  • Day-in-the-life(どういうときに、どういう場所で、なにをするのかをまとめたもの)
  • Identity(個人のアイデンティティを表すペルソナのようなもの)
  • Relation(個人間のステークホルダー、親密さを表したもの)
  • Collabolation(複数のひとでどういう作業をしているのかをまとめたもの)
  • Sentation(ユーザーの好み、エモーショナルを表現したもの。※ムードボードみたいな感じ)

何故EXPERIENCE MODELを作るに至ったか

  • かっこいいものを表現する際に、英語圏ではすべて「Cool」になってしまう。Coolというのは何なのかを調べた結果をまとめると、Joy in LifeとJoy in Useの側面があることがわかった

Joy in Life(製品のコンセプトモデル。生活をJoyにできるか)⇨ UX

  • Accomplish:やりたいことが実現できる(Day-in-the-life Modelに対応)
  • Connection:人とのつながりを拡張してくれる(Relation/Collabolation Modelに対応)
  • Identity:自分らしさを強化してくれる(Identity Modelに対応)
  • Sensation:感覚に訴えかける(Sentation Modelに対応)

Joy in USE ⇨ ユーザビリティ

  • Direct Into Action : 魔法のようにさっとできること(あっと驚く動きがある)
  • The Hassle Factor: 使うときにハードルがないこと
  • The Delta:学習曲線、すぐに使えること

最低4つでええよ

旧版のContextual Designで定義されていたモデルと合わせると、新旧合わせて10個のモデル化手法があることになる。10個はさすがに多すぎるので、4つでいい、ということが言われている。結局ペルソナとシナリオ作ろうねって話に近い。

  • Day-in-the-life *必須
  • Identity *必須
  • Relation/Collabolation のどちらか
  • シーケンスモデル(旧ワークモデルより)

作ってみよう!

Identity Model

  • 今日は「勉強会の参加者」をテーマに、2人1組でモデルを作ってみよう
  • 「あなたはどういう勉強会の参加者だと思いますか」から質問を初めて、キャッチフレーズを出してその理由を深ぼっていってね

  • ヒアリングが終わったら、3つのエリアに情報をマッピングする
  • I do / I am は必須、I Likeは何でもいい(Wishでもいい)

  • 本来は、このIdentity Modelを複数作り、似たようなデータをくっつけてひとつにしてパターン化する
  • ペルソナよりも「その人らしさ」にフォーカスを当てようとしているModel
  • ペルソナは行動、IdentityModelはもっとその奥の「その人らしさ」
  • 年齢や性別、イメージをあえていれないようにしている(ペルソナほど擬人化しない)

シンプルにしたペルソナは、Identity Modelに近くなる こういう人いるよね、典型的なタイトルを見つける。タイトルが大事。例:ぼっちスクラムマスター

Day-in-the-life Model

  • いわゆるジャーニーマップみたいなもの
  • 今日は、「スクラム冬の陣までに参加するまでのプロセス」をテーマに書いてみよう
  • 全体を大きく3つか4つに区切ってフェーズ分けして深堀りしていく
  • 縦軸は、Action(何をしたか), Place(どこで), Device(デバイス),Content(ソフトウェア)

  • ヒアリングが終わったら、清書
  • シーケンスモデルの上位概念のようなもの(シーケンスモデルが出た時代はデバイスまたぎを考える必要がなかった)

かんそう

今日は簡易的に2つのモデルを書いてみたけど、シンプルで分かりやすかった。ペルソナを作るときにも感じるのだが、そのターゲットを特徴づけるキーワードを引き出すのが難しい。ヒアリングが肝だなーという別の課題に辿り着いた。 擬人化じゃなく、「その人らしさ」にフォーカスを当てるのは無駄がなくていいなと思う。複数のIdentity Modelの統合はどうやってやるんだろう?ペルソナスペクトルの方法でできそうだけど。 Context Designの原著はハードルが高いけど、今日のワークショップで少し前知識が入れられてよかった( • ̀ω•́ ) POStudyははじめてお邪魔するコミュニティだったけど、みなさんフレンドリーで議論に前向きでテーブルでも話しやすかった!

産技大履修証明プログラム「人間中心デザイン」で紹介されたHCD系本まとめ

9月の頭から通っている産業技術大学院大学の履修証明プログラム「人間中心デザイン」ですが、教科書や参考文献がかなり多いです。全部読みたくなってしまい、積ん読まっしぐらになりそうなので今後も参照できるようにまとめていこうと思います。2月末まで続くのでとりあえずWIPで。

[追記 2016/5/10] 配布資料やノートなどを漁ってほぼまとめきったのでWIPを取りました!

教科書的なやつ

人間中心設計の基礎 (HCDライブラリー (第1巻))

人間中心設計の基礎 (HCDライブラリー (第1巻))

UXデザインの教科書

UXデザインの教科書

エクスペリエンス・ビジョン: ユーザーを見つめてうれしい体験を企画するビジョン提案型デザイン手法

エクスペリエンス・ビジョン: ユーザーを見つめてうれしい体験を企画するビジョン提案型デザイン手法

▲改訂前の1版にはユーザー要求導出の古い方法であるContextual Analysisに関する記述がある。
情報デザインのワークショップ

情報デザインのワークショップ

参考図書

データ解析への洞察―数量化の存在理由 (K.G.りぶれっと)

データ解析への洞察―数量化の存在理由 (K.G.りぶれっと)

▲データ解析に関する参考図書。ちょっと難しそう…。
情報デザインの教室 仕事を変える、社会を変える、これからのデザインアプローチと手法

情報デザインの教室 仕事を変える、社会を変える、これからのデザインアプローチと手法

THIS IS SERVICE DESIGN THINKING. Basics - Tools - Casesー領域横断的アプローチによるビジネスモデルの設計

THIS IS SERVICE DESIGN THINKING. Basics - Tools - Casesー領域横断的アプローチによるビジネスモデルの設計

授業の中で紹介された本

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法

デザイン・リサーチ・メソッド10

デザイン・リサーチ・メソッド10

▲ユーザー調査に関する講義で紹介された2冊。デザイン・リサーチ・メソッドは古い本だけど、その頃リサーチに焦点を当てた本がなかったのでかなり売れた本だそう。

コンピュータは、むずかしすぎて使えない!

コンピュータは、むずかしすぎて使えない!

▲ペルソナ法の基となったGoal Directed Design(ゴールダイレクテッドデザイン)の生みの親アランクーパーの本。

UXデザイン入門

UXデザイン入門

▲ペルソナのモデリング技法について書かれていると紹介された本。

Contextual Design: Defining Customer-Centered Systems (Interactive Technologies)

Contextual Design: Defining Customer-Centered Systems (Interactive Technologies)

▲コンテクスチュアル・インクワイアリーの原点。日本語の情報が入ってきていないのだとか。お高い…!

シナリオに基づく設計―ソフトウェア開発プロジェクト成功の秘訣

シナリオに基づく設計―ソフトウェア開発プロジェクト成功の秘訣

▲シナリオからユーザーの要求事項を導き出すシナリオベースド・デザインの関連本。

About Face 3 インタラクションデザインの極意

About Face 3 インタラクションデザインの極意

インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針

インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針

▲人間の認知的特性について学ぶのにおすすめの本

要点で学ぶ、デザインの法則150 ?Design Rule Index

要点で学ぶ、デザインの法則150 ?Design Rule Index

▲認知の基礎が書かれている本

誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論

誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論

▲言わずと知れた古典。インターフェースの3つの概念モデルに関しての話の中で紹介された

認知心理学 (New Liberal Arts Selection)

認知心理学 (New Liberal Arts Selection)

▲『認知心理学の教科書として、比較的いい教科書』とのこと

▲元々は『情報処理心理学』と呼ばれていたそう。薄くてよみやすいらしい。

Designing the User Interface: Strategies for Effective Human-Computer Interaction

Designing the User Interface: Strategies for Effective Human-Computer Interaction

ヒューリスティック評価のガイドラインとなるシュナイダーマンの「8つの黄金律」について知るならこれ

発想法―創造性開発のために (中公新書 (136))

発想法―創造性開発のために (中公新書 (136))

続・発想法―KJ法の展開と応用 (中公新書 210)

続・発想法―KJ法の展開と応用 (中公新書 210)

KJ法について知るならこの原著

複雑さと共に暮らす―デザインの挑戦

複雑さと共に暮らす―デザインの挑戦

ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書

ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書

ユーザー調査・分析に役立つ書籍

なぜあの人はあやまちを認めないのか

なぜあの人はあやまちを認めないのか

やせれば美人 (新潮文庫)

やせれば美人 (新潮文庫)

▲認知的不協和について詳しく勉強するならこの2冊

認知科学パースペクティブ―心理学からの10の視点

認知科学パースペクティブ―心理学からの10の視点

人間この信じやすきもの―迷信・誤信はどうして生まれるか (認知科学選書)

人間この信じやすきもの―迷信・誤信はどうして生まれるか (認知科学選書)

▲確証バイアスについて詳しく勉強するなら。人間の認知特性について知れるらしい。

考えなしの行動?

考えなしの行動?

▲フィードバック(解釈と推測)について。共感につながる主観にたどり着くには、解釈と推測が必要なのだとか。

その他授業の中で紹介されて気になった本

沈みゆく帝国 スティーブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか

沈みゆく帝国 スティーブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか

▲サービスデザインの授業でアップルのUX戦略について言及された

コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった

コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった

▲製造の時代から流通、情報、顧客の時代へと変遷してきた。流通の時代に関する関連書籍。

デザインの思考過程 (SDライブラリー)

デザインの思考過程 (SDライブラリー)

▲デザイン思考に関する参考書籍

▲奥泉先生オススメのプレゼン資料作成にダイレクトに役立つ一冊