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島アソビ。瀬戸内国際芸術祭2013で伊吹島に行ってきた【そのいち】

毎回なんだかんだ行ってる瀬戸内芸術祭。今回はどんな感じなのかなとサイトを覗いてみると、作品も島もかなり増えていてびっくりした。一体何回行けばコンプリートできるのか…!今回は会期が春夏秋と別れて開催されるらしく、夏会期の島に地元にめちゃくちゃ近い伊吹島が入っていたので行ってきた。

伊吹島への船は観音寺港から出る。町村合併後の今では観音寺市民だし、港は高校の通学路の近く。ということで、まず前々日に港を視察してきた。

かなり混み合う様子だったので、頑張って始発の7:45の船で行くことにする。

案内所で島内の地図や船の時刻表をもらって帰宅。

次の朝。6:00起床。6:50に家を出て、7:15に観音寺港で友達と合流。船は7:45発だけど、この時点ですでに長蛇の列ができていた。お盆のお墓参りなど、島に関わりのある島民の列と、外からの観光客の列。これはまずいと急いで切符を買って並ぶ。前に並んでいたおばさまが不服そうに「なんで列が別なん?」って言ってた。何回か目の瀬戸内芸術祭で直島へ予想以上の人数が訪れた時、あまりに人数が多かったため船を日常的に使っていた人たちが乗れなくなり、クレームが出たと聞いた。日常の生活を乱さず芸術祭を運営するための工夫なのだろう。うしろに並んでいたおばさまが「これ全部乗れるんですか?」と不安そうに乗船員に聞いていた。

切符。片道500円、往復で1000円。白色のやつが行きで、オレンジのが帰り。伊吹島へは、「ニューいぶき」というフェリーで向かう。椅子の席と、カーペット敷きの席があって、カーペットのほうに座ると船のエンジン音が響いてお尻がぶるぶるした。

25分ほどで伊吹島は真浦港へ到着。たくさんの大量旗がお出迎え。フェリーから降りてくる人の波を見て、港に居たおっちゃんが「この人、どっから沸いて出たんな?」と驚いていた。

地図を頼りに、港からずんずん坂道を上る。途中のおうちで「ドアを開けて〜」とおねだり中のネコさんを発見。

まずは【136 トイレの家】へ。伊吹に関連の深い行事の日程の太陽の位置でスリットが切られている。こちらは外観。島は原チャが走り回る。

トイレはスリットによって男子、女子、障碍者用、と個室に分かれている。

壁にもスリットがあるので、洗面所などは外からも覗ける。ちょっと恥ずかしい。

隙間かから見上げた空。雲一つない。壁はなみなみのトタンでできているっぽい。

胴の長い「女性」のサイン。

トイレのなか。個室の天井にはまあるい窓が。ちょっと豊島美術館のショップっぽい。広々とした個室の隅に、洋式便器がひとつ。床には白い玉石が敷かれてて一面、白い。他に観覧していたひとが「はずかしくてこんなとこじゃ無理〜!」って言ってた。お洒落綺麗トイレ。

まだ10時前だというのに外はかんかん照り。

建物の陰で島の猫達が固まって寝ていた。聞く所によると、人間の数よりも猫のほうが多いのだとか。まさににゃんこワンダーランド。でもみなさん目つき悪め。

【135 沈まぬ船】を見るため、旧伊吹小学校へ入る。1階と2階で作品が展開されており、1階は海底、2階は海の中をイメージしているそう。まずは稚魚が生まれる前の、海底での卵の胎動。流木や流れ着いた発泡スチロールなどで作られていて、ちょっと不気味。

海底。沈没船。浮きでできたたくさんの魚が泳いでる。

ワークショップで作ったという魚を彷彿させる「浮き」。ドラえもんやよく見る顔文字など、好き放題アレンジされてておもしろい。ハスハス。

壁を這うお魚たち。浮きの形から、ちょっと体内のイメージにも見える。

お魚は2階へ昇り、海面近くへ。

教室ぶち抜きの大部屋での展示は圧巻。渦をまくお魚さんたち。最後は、伊吹の名産「いりこ」用の網で囲まれた囲いに吸い込まれていった。我らは「いりこの一生」と勝手に名付けて呼んでました笑。「沈まぬ船」はここでおしまい。

次は【135 大岩島2】を見に体育館へ。イベントなんかでよく子供達が遊んでる空気を入れるドーム。あのドームを使った作品らしい。上は作品への入り口。マジックテープで留められているけど、なんだか某漫画チック。

ドアを開いて(めくって)入ったところ。

ドーム型の内部にマジックで描いている、すごい!平面に描いているだけなのに、遠近感がすごくて、写真を撮るとすごくおもしろかった。これは浜から沖を見たところ。

波打ち際ざばーん。

沖から陸を見たところ。波打ち際でたそがれの図。

「ここはどこじゃ?」

沖には船が走っていたり。

平面なのに、何故かみんな波打ち際に座る。おばさまに「こっからずっと見てたらね、景色が変わるのよ」と言われ、座って沖をずっと見ていると、空気や入り口の振動などで水平線が揺れた。なるほど、景色が変わる。

おなかがすいたので校内に構えられたうどん屋さんへ。

透明で澄んだだし。めっちゃいりこのだしが効いてておいしかった。水分と塩分をうどんの汁で取っていざつぎの展示へ。まだ最初のスポットなのにもうだいぶ満喫した気分に。残りの展示はその2に続く。