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リバース構造化シナリオの会での学びメモ

構造化シナリオ法の理解を深めるため、実際のプロダクトをリバースして構造化シナリオ化する会を有志7人ほどで集まってやってみた。初めてのリバースでアウトプットは全然まともにならなかったが次回に繋げる個人メモとして。

何故リバースでやるのか

頭から構造化シナリオを作ろうとすると、ペルソナを立てたりビジネス情報を整理しなければならなくなり時間がかかるため、うまく設計できているプロダクトからパターンを学び身にする。

やったこと

授業を思い出す

  • 授業のふりかえり(45min)
    • 浅野先生のUXデザイン方法論で何をやったか、資料を見返しながらみんなで思い出した
    • 実際に演習でやったことの前後を含め、プロダクトのデザインのフローの全体像を想像

やることの把握

  • リバース構造化シナリオの説明(15min)
    • リバース経験者から、「リバース構造化シナリオ」とはどういうことをやることか具体的に説明してもらった
    • 実際にリバース構造化シナリオをどんなプロダクトでやってみたか聞いた(19プロダクトもあった!)
    • フォーマット等は不要。紙さえあればすぐできる

プロダクト決め、プロダクトを知る

  • プロダクト決め(15min)
    • 様々な視点/シーンがあったほうが良いので参加者全員で同じプロダクトを対象にすることにした
    • 家計管理ならばメンバー全員想像がしやすいだろうということでZaimを対象にした
  • プロダクト分析(30min)
    • 実際にどういうものか使ってみた
    • マネタイズをどこでしているかも意識して触ることを意識した

構造化シナリオにリバースする

  • インタラクションシナリオを書く(30min)
  • タスクに落とす(15min)
  • アクティビティシナリオを書く(15min)
  • シーンに落とす(15min)
  • バリューシナリオを書く(15min)
  • ユーザの要求、ビジネスの提供価値を読み解く(15min)
    • プロダクトの提供企業のビジネス情報などを参考に、リソースに無理がないかなども想像してみる
    • この段階で、ユーザーの要求とビジネスの提供価値のズレなどが見え、マネタイズができないorそもそもマネタイズ目的のプロダクトではないなどの意図が見えてくるのではないかという話をしていた

会をふりかえる

  • ふりかえり(30min)
    • リバース構造化シナリオで得た気づきを共有して、次回リバースする際のポイントを確認した
    • 次回までにエクスペリエンス・ビジョンを読み返す→別のプロダクトをリバースする→エクスペリエンス・ビジョンを読む→輪読をするという計画にした

エクスペリエンス・ビジョン: ユーザーを見つめてうれしい体験を企画するビジョン提案型デザイン手法

エクスペリエンス・ビジョン: ユーザーを見つめてうれしい体験を企画するビジョン提案型デザイン手法

リバースする際のポイント

  • 今回のリバースは構造化シナリオ法の学習を目的としてやっているので、インタラクションシナリオを書く際には「ユーザーの本質的価値か」「儲けるポイントにつながるか」を意識してシーンを設定する
  • インタラクションシナリオに書くのは1シーンのみ。複合的なシーンは書かない
  • タスクはアクティビティシナリオから出てくるものなのでUI用語などを含ませずに概念的な言葉で書く
  • アクティビティシナリオには以下を含んでいるかチェックする
    • 特定の利用状況下で
    • 指定された目標を達成する際の
    • 有効さ、効率
    • ユーザーの満足度の度合い
  • アクティビティシナリオで特定のユーザが見えてくるので、ペルソナの確認になる

ブランド・プレファスとコンテキスト

  • アクティビティシナリオにコンテキスト(特定の利用状況)とブランド・プレファスが含まれているか?を確認する
  • コンテキストとブランド・プレファスはペルソナの情報そのもの
  • ブランド・プレファスはユーザーのゴールの達成方法に関わってくる(何故このゴールを達成しないといけないのか)

コンテキスト

  • 例「結婚していて、2人で住む家を購入するために家計管理を考えている」
  • 例「もう少し通勤時間の短い家賃の高い場所に引越しを考えている」
  • 例「◯◯が原因でお金を使いすぎている」

ブランド・プレファス

  • 例「過去に家計簿をつけようとしたが、面倒くさがりで何度も挫折している」
  • 例「浪費グセがあり貯金できない」
  • 状況を変えようとしても変えられないもの。影響を与えるもの。

ふりかえり

リバースは構造化シナリオの学習にかなり効率的な印象を受けた。特に複数人でやったので不明点が共有できたり議論が深まり学びが深かった。インタラクションシナリオを考えている段階では操作の話を考えているんだけど、どんどん遡っていくとビジネスの意図まで想像できるのが面白い。実際に仕事で使う際には、運用中のプロダクトを同じようにリバースして、事業側が意図している提供価値とすりあわせれば矛盾がつかめ改善のヒントになるのではないかという話も出た。

今回1回だけじゃ全然感覚がつかめないのでもう何プロダクトかやる必要がある。すでに19プロダクトこなした同期によるとよくできてるプロダクトは綺麗にリバースできて儲けるポイントがたくさんあるんだとか。まだ具合がつかめなくてだいぶ苦しいけど「あ、わかるかも」にたどり着いてリバースHighに突入したい。

(-ω-)oO( うち単体ではポンコツだけども、みんなでやることで周りの人たちの一歩先を分けてもらってる感ある。。。