バンギャルちゃんと周辺文化の歴史を知るために読んだ本
音楽はいろいろ聴くものの、元々V系は細く長く好きで、でかいバンド限定だが(メジャー専とdisられるので怖い) 今でもちょこちょこライブに行ったりしている。MASSIVEやSHOXX、FOOL'S MATEはちょこちょこ読んでいたものの、バンギャと呼ぶには中途半端すぎて、一時期なんの脅迫観念からか歴史と文化を学ばねばと関連書籍を漁っていた。本棚を整理してたらまとめたくなったのでまとめてみる。
- 作者: 市川哲史
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2005/07
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ロッキングオンや音楽と人で執筆していた音楽評論家の市川さんの本。古い本なので、V系文化が生まれるちょっと前から全盛期の話が中心に描かれている。もう何世代後のバンドが出てきているか分からないけど、『古典』が読みたくて。V系という呼び名が無かった時代から、いかに栄え初期の盛り上がりが終わっていったかまで。YOSHIKI、SUGIZO、キリトとの対談を通して、あの時代そんなことがあったんだと知ることができる。SUGIZOの対談で出てきた「麗しき暗黒」という表現が本質っぽい。 市川さん系の本は続編やこんなのもある。
- 作者: 市川哲史
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2006/04
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さよなら「ヴィジュアル系」~紅に染まったSLAVEたちに捧ぐ~ (竹書房文庫)
- 作者: 市川哲史
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2008/05/09
- メディア: 文庫
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ネオビジュアル系という言葉が出てきた頃だったか、こんなムック本が出た。歴史、用語辞典からフリの方法、ライブの収入源の話まで結構読み物のところが面白かった。ライブハウスマップなんかも載ってる。まだイロクイ。が現役だった頃。
VISUAL ROCK ライブ参戦完全マニュアル (タツミムック)
- 出版社/メーカー: 辰巳出版
- 発売日: 2010/02/05
- メディア: 大型本
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フィクションだけど、バンギャルちゃんの「おっかけ」の必死さが痛々しいほどにわかる小説。バンドマンと「繋がり」になることに執着して…報われなさがつらい。そういう文化があることは知っているものの、あまりに知りすぎると嫌になる人もいるかも。
- 作者: 雨宮処凛
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/10/14
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- 作者: 雨宮処凛
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/10/14
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最近続編が出てる有名なコミックエッセイ。「できるOLになるために読むビジネス書よりロックアンドリードのほうがモチベがあがる」はあるあるすぎだし、地方ギャの苦悩とか親との関係とか青春だった。
- 作者: 蟹めんま
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2012/09/28
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- 作者: 蟹めんま
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2013/09/27
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- 作者: 蟹めんま
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2014/07/31
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- 作者: 蟹めんま
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2015/07/31
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あと、サイゾーにも『ビジュアル系バンド ブーム再熱の理由』という特集が組まれてた時期があった。密室系、耽美系、コテなどスタイル変遷史が体系立ってまとまってて面白かった。DIRの親分ダイナマイト・トミーさんのインタビューも載ってる。
- 出版社/メーカー: サイゾー
- 発売日: 2011/10/18
- メディア: 雑誌
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ファンをやめることを「あがる」という言葉で表現するんだけど、バンドからあがれてもこの分野からなかなかあがれない。なんかの中毒なんじゃないかと思うほど、この歳になってもなお彼らの音楽に依存している。V系は裏切りを歌うけど裏切らない。
レアジョブレッスンカウント100回達成したのでSkype英会話を続けてみた感想など
6月から始めていたレアジョブのレッスンカウントが、この前100回を超えた。1日25分のコースを100回受けたので、約4ヶ月半くらいで合計50時間勉強したことになる。レアジョブとかskype英会話ってどうなの?って聞かれることがちょこちょこあるので、よかったところとか気になったところを書いておく。
よかったところ
意外と綺麗な英語
レアジョブの先生は全員フィリピンの方なんだけど、訛りも少なくて結構綺麗な英語だなという印象。たまに聞きとりにくい人が居るので、検索時に先生の自己紹介の音声を聞いて選ぶのがいい。
自分に合う先生に変えられる
自分で先生を検索して毎日予約する仕組みなので、合わなかったら別の先生を予約することができる。英会話教室だとなかなか先生を変えられないので。
時間を気にしなくていい
元々、週1の90分の英会話のクラス(6人ほどのグループレッスン)を受けていたんだけど、なかなかその時間に仕事が抜けられなくて遅刻したり、出席率が落ちたりしていた。
その点、レアジョブは朝6:00から夜24:30まで好きな時間に予約することができるし、30分前ならキャンセルすることができる。飲み会があっても仕事が忙しくても、24:30に間に合えば授業を受けることができる。実際よく30分前にキャンセルして遅い時間に変えたりしている。
毎日ちょっとづつできる
1日25分というボリュームが毎日続けるにはちょうどよかった。はじめ25分は短いなと思っていたんだけど、対面でちゃんと25分話すとすごく頭を使う。25分は適度に集中できるちょうど良い時間だと思った。習慣として根付くまでは気力が必要だけど、毎日やってると慣れてきて最近は逆に数日空くと口が動かなくなるのでストレスを感じる。
クラスメイトを意識しなくてもいい
グループレッスンはグループの中でレベル差があったりして喋る時間が限られたり、しどろもどろに話すことに申し訳無さを感じたり、そもそも話せない話題を考えるという英語とは別の課題を感じていた(日本語で話せないものは英語でも話せない問題)。レアジョブだとフリートークでも自分の興味のある話ができるので、まず英語に集中したい場合はいいかなと思った。
はじめはビデオチャットに抵抗があったけど、流暢に喋れない分表現力が乏しかったり沈黙が続いてしまったときに相手に状況が伝わらないので、ジェスチャーが使えるビデオがオススメ。音声のみの先生も居るのでお風呂上がりでひどい格好のときなんかは音声だけのレッスンを受けたりしてる。
気になること
たまに先生からコールがこないことがある
予約した時間になると登録したSkypeのアカウントにコールがくるんだけど、たまにかかってこないことがある。都合が悪くなった先生は事前にメッセージをくれたり振替されたりするんだけど、ネットワークの影響なんかでコールがこない場合が何回かあった。※その場合も申請すれば振替レッスンがもらえる。
予約しにくい
予約が次の1回分しかできないので、毎日やっているとお気に入りの先生の予約がすでに一杯になっていて取れないということが結構ある。毎回同じ先生にしたい場合は次回の予約が結構大変。
教え方にムラがある
教材はあるものの、進め方や教え方は先生によって差がある。きちんと細かく文法の間違いを指摘してくれたり、後で復習できるようにチャットボックスにいろいろ書いてくれたり、都度質問がないか確認してくれる先生もいれば、何もなく淡々と進む先生もいる。
レアジョブで英語は上達するのか?
会話力が上達したかはともかく、英会話に通うよりは英語が格段に楽しくなった。先生を検索するときに趣味なんかで絞り込むことができるので共通の話題を見つけやすいし、結構優しい人が多いのでやり取りも楽しい。
ほぼ毎日やってると英語に耳が慣れるようで、TOEICの点数は70点上がって自己最高得点になった。あと確実に「口に出す練習」にはなる。教材はPDFで用意されていて、何度かやってるとパターンは身についてくるものの、文法や単語力なんかはやっぱり別途自分で勉強したほうがより効果的だと思った。文法が苦手なので先輩に勧められてこの本を買ってみた。絵が多くて感覚的に理解しやすい。
一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)
- 作者: 大西泰斗,ポール・マクベイ
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2011/09/09
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今サボってるけどiKnow!も良かった。TOEIC60点上がった。
英語好きな先輩の話によるとOKpandaっていうチャットで会話するサービスも良いらしい。ライティングの勉強になりそう。
フリートークでファッションについて話してたらProject Runwayおもしろいから見てみてって先生にオススメされた。
ネットで学べたり遠くの国の人とやりとりできるなんて、なんていい時代になったんだ…。他にもオンライン英会話のサービスはたくさんあるので、いろいろ試してみたらいいかもしれない。今はレアジョブで満足しているし、会社から補助が出るので今期も続けていくつもり。とりあえず次の目標は200カウント。
産技大履修証明プログラム「人間中心デザイン」で紹介されたHCD系本まとめ
9月の頭から通っている産業技術大学院大学の履修証明プログラム「人間中心デザイン」ですが、教科書や参考文献がかなり多いです。全部読みたくなってしまい、積ん読まっしぐらになりそうなので今後も参照できるようにまとめていこうと思います。2月末まで続くのでとりあえずWIPで。
[追記 2016/5/10] 配布資料やノートなどを漁ってほぼまとめきったのでWIPを取りました!
教科書的なやつ
- 作者: 黒須正明,松原幸行,八木大彦,山崎和彦
- 出版社/メーカー: 近代科学社
- 発売日: 2013/06/03
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- 作者: 安藤昌也
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2016/06/01
- メディア: 単行本
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エクスペリエンス・ビジョン: ユーザーを見つめてうれしい体験を企画するビジョン提案型デザイン手法
- 作者: 山崎和彦,上田義弘,高橋克実,早川誠二,郷健太郎,柳田宏治
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2012/07/13
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ユーザビリティエンジニアリング(第2版)―ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法―
- 作者: 樽本徹也
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2014/02/26
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マーケティング/商品企画のための ユーザーインタビューの教科書 (プレミアムブックス)
- 作者: 奥泉直子,山崎真湖人,三澤直加,古田一義,伊藤英明
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2015/05/21
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- 作者: 山崎和彦,浅野智,安藤昌也,上平崇仁,木村博之,小池星多,原田泰,脇阪善則,情報デザインフォーラム
- 出版社/メーカー: 丸善出版
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参考図書
データ解析への洞察―数量化の存在理由 (K.G.りぶれっと)
- 作者: 西里静彦
- 出版社/メーカー: 関西学院大学出版会
- 発売日: 2007/07
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情報デザインの教室 仕事を変える、社会を変える、これからのデザインアプローチと手法
- 作者: 情報デザインフォーラム,山崎和彦,浅野智,上平崇仁
- 出版社/メーカー: 丸善
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THIS IS SERVICE DESIGN THINKING. Basics - Tools - Casesー領域横断的アプローチによるビジネスモデルの設計
- 作者: マーク・スティックドーン,ヤコブ・シュナイダー,長谷川敦士,武山政直,渡邉康太郎,郷司陽子
- 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
- 発売日: 2013/07/25
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授業の中で紹介された本
発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
- 作者: トム・ケリー,Tom Kelley,ジョナサン・リットマン,Jonathan Littman,鈴木主税,秀岡尚子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2002/07/25
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- 作者: 日経デザイン
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2009/06/11
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- 作者: アランクーパー,Alan Cooper,山形浩生
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2000/02
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- 作者: 川西裕幸,潮田浩,栗山進
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2012/01/26
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Contextual Design: Defining Customer-Centered Systems (Interactive Technologies)
- 作者: Hugh Beyer,Karen Holtzblatt
- 出版社/メーカー: Morgan Kaufmann
- 発売日: 1997/09/01
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シナリオに基づく設計―ソフトウェア開発プロジェクト成功の秘訣
- 作者: ジョン・M.キャロル,John M. Carroll,郷健太郎
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 2003/10
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- 作者: Alan Cooper,Robert Reimann,David Cronin,長尾高弘
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
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インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針
- 作者: Susan Weinschenk,武舎広幸,武舎るみ,阿部和也
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2012/07/14
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要点で学ぶ、デザインの法則150 ?Design Rule Index
- 作者: William Lidwell,Kritina Holden,Jill Butler
- 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
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「使いやすさ」の認知科学―人とモノとの相互作用を考える (認知科学の探究)
- 作者: 原田悦子
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 2003/07/01
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誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論
- 作者: D. A.ノーマン,岡本明,安村通晃,伊賀聡一郎,野島久雄
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 2015/04/23
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認知心理学 (New Liberal Arts Selection)
- 作者: 箱田裕司,都築誉史,川畑秀明,萩原滋
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2010/06/30
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情報処理心理学―情報と人間の関わりの認知心理学 (コンパクト新心理学ライブラリ)
- 作者: 中島義明
- 出版社/メーカー: サイエンス社
- 発売日: 2006/06/01
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Designing the User Interface: Strategies for Effective Human-Computer Interaction
- 作者: Ben Shneiderman,Catherine Plaisant,Maxine Cohen,Steven Jacobs
- 出版社/メーカー: Addison Wesley
- 発売日: 2009/02/26
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- 作者: 川喜田二郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1967/06/26
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- 作者: 川喜田二郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1970/02/25
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- 作者: ドナルド・ノーマン,伊賀聡一郎,岡本明,安村通晃
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 2011/07/28
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- 作者: アレックス・オスターワルダー,イヴ・ピニュール,小山龍介
- 出版社/メーカー: 翔泳社
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ユーザー調査・分析に役立つ書籍
- 作者: エリオット・アロンソン,キャロル・タヴリス,戸根由紀恵
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2009/03/20
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- 作者: 高橋秀実
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/08/28
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- 作者: 都築誉史
- 出版社/メーカー: 信山社出版
- 発売日: 2002/07
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人間この信じやすきもの―迷信・誤信はどうして生まれるか (認知科学選書)
- 作者: トーマスギロビッチ,Thomas Gilovich,守一雄,守秀子
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 1993/06/01
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- 作者: ジェーン・フルトン・スーリ,IDEO,森博嗣
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2009/06/18
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その他授業の中で紹介されて気になった本
沈みゆく帝国 スティーブ・ジョブズ亡きあと、アップルは偉大な企業でいられるのか
- 作者: ケイン岩谷ゆかり,外村仁(解説),井口耕二
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2014/06/18
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- 作者: マルク・レビンソン,村井章子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2007/01/18
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- 作者: ピーター・G.ロウ,奥山健二
- 出版社/メーカー: 鹿島出版会
- 発売日: 1990/10/01
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シンプルでよく効く資料作成の原則 コンテンツとデザインからプレゼンを変える
- 作者: Robin Williams
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2015/09/26
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質問から得たデータを分析せよ!『デザイン解析論』前編 -産業技術大学院大学授業レポート-
産技大「人間中心デザイン」の『デザイン解析論』の全10回中6回の授業を終えたので前半戦レポート。
この授業は昨年の履修者から、すべてのユニットの中で一番難しかったという声が出た講義だそう。講師の井ノ上先生から「分からないところは切り捨てて全体を押さえれば良い」「データ解析をなんのために使うのかを理解できれば良い」と前置きがありました。
統計的手法がなぜ必要か
デザイン要素の分類は、主観で行ってもなんらかの知見や気づきを得ることができますが、その基準や再現性はあいまいで、対象が多くなると分類しにくくなります。デザイナーは無意識にその分類をしているようですが、統計であれば対象が多いときでも分類でき、再現性があるとのこと。似たデザインの分析を主観でやるか、統計的にやるかがポイントだそうです。
統計は"わけること"が基本だそうです。私たちはなにかを考えるときに「わける」作業をしていて、基準を持って分けられるということは「わかっている」ということだと話がありました。
統計的手法のステップ
今回学んだ統計のステップは以下のような感じでした。
- 調査目的の設計
- 質問表の設計
- 生データを電子化する
- データの2次加工(クロス集計)
- クロス表の読み取り(独立性の検定、対応分析法)
調査目的の設計
なにを明らかにするために調査を行うのか、調査目的を設計します。対象(5W1Hに近い)を決めると良いそう。主観(仮説)が他のひとにも通じるかということを調査するのに近いと思いました。講義では以下の例が挙げられました。
SNSユーザが使いたいと思うフォントを、理由と対応づけて明らかにすることを目的とする
質問表の設計
調査目的に応じて、今度は質問を設計します。目的に応じて適切なデータを集めれば、いかようにも分析できるとのこと。逆に、データの集め方次第ですべてが変わるため、どういう由来でデータが出てきたかを抑えないと意味がないそうです。ただ集めればいいというわけではないみたい。。。
後半、グループワークで実際に設計から分析を行うのですが、先生からは「みなさんに成功してほしいなんて全然思ってなくて、むしろまず失敗してほしい」と言われました。そもそもの目的が検証不可能だということもあるからだそうです。
質問のユーザービリティは大丈夫か?
- その質問で収集したいデータが収集できるか?
- 言い回しが重要。理解できなかったり人によって解釈の異なる言葉を使っていないか?
- 1つの質問で聞けることは1つということを把握しているか
- 国籍や文化で言葉の伝わり方が異なるので注意
- 直感的に読めるような文章量か?
生データを電子化する
まず、質問表で得られた回答を、分析できるように電子化します。生データをどう扱うかが難しいのですが、行列型にするのがポイントだそうです。回答者を行に、回答を列に取り、観測したケースを1行にします。119人に調査したのであれば、119行になります。
列を質問とする方法と、列を質問の選択肢とする方法があります。こうすることでデータを"行列型"にします。行列、数Cでやったな。。。
データの2次加工(クロス集計)
選択肢ごとに、回答の選択頻度を集計します。例えばフォントの調査であれば、フォントF1と選択肢C3が同時に選択された頻度はx回である、ということが分かります。
この二次加工の段階で、"回答した人が行"というルール(誰がなんと回答したか)は失われますが、データがどういう傾向を持っているかがなんとなく分かってきます。
クロス表の読み取り(独立性の検定、対応分析法)
ここで問題となってくるのが、以下の2点。クロス集計の結果から、主観で"なんとなく"判断はできますが、ほんとうにそうである確証はありません。
- 回答の偏りは偶然ではないか?
- 偏りの特徴を見落としていないか?
そのために、統計的仮説検定の『独立性の検定』と統計的データ解析の『対応分析法』を用います。どちらも計算量が必要となってくるので、先生から提供されたRのプログラムを使って分析をしました。
偏りは偶然ではないのか?『独立性の検定』
質問の対象者が100人だった場合、たった100人のデータの結果は偶然の範疇である可能性があります。では母数を増やせば安心かというと、どこまで増やせばいいか分かりませんしリソースもかかります。独立性の検定を行うと、偶然ではなく統計的に意味のある関係であるということが言えます。 クロス表にカイ二乗統計量を用い、カイ二乗値というのを算出し、p値により偏っているかどうかを判断します。p < 0.05(20回に1回くらい)であれば統計的に意味があると言えるそうです。しかしこれでも偶然の可能性は5パーセント残っているそう。
計算がいかに大変かを体験するためのワークシート。こーんな計算結果が一瞬で!Rならね!的な。
偏りをわかりやすく可視化する『対応分析法』
次に、評価対象や質問の選択肢の関係をわかりやすく可視化するために対応分析法を用います。これにより、結果を2次元の散布図として表すことができ、各回答項目間の類似性や関係性を読み解くことができるようになります。
対応分析法は、回答の頻度を表したデータに適用できる分析法です。クロス表の回答比率を3次元上にプロットすると、同じ平面上に乗るのでその中でデータが一番散らばっている方向に軸を取れば2次元の散布図にできるよ、ということらしい。詳しく考え出すと頭が混乱しそうなのでざっくり雰囲気だけメモ。
クロス表が大きくなってもわかりやすく可視化できます。ただし、あまりにも質問を多くしてしまうと2次元で表すのが難しくなってくるとのこと。ここでも質問設計がキモになってきます。
前半のまとめ
今回は座学で学んだ部分を中心に前編としてまとめました。調査も目的の設計が一番大事だということと、データを読み解くための流れが理解できました。定量データもその数をただ眺めるだけではないんだなと。。。今回提供されたRのプログラムは、購入したら20万くらいするらしく、個人の利用範囲であれば自由に使っていいよ!これだけでも授業料の元取れるよ!とのことw
後半は出されたお題を元にグループワークで調査目的の設計から分析までを実際に行った際に得たポイントや感想をまとめたいと思います。
『サービスの青写真を描け!〜「UX Finder」素振りワークショップ』〜 参加メモ
今年の初めにDevLoveで、サービスブループリントを描くためのツールであるUX Finderのワークショップがありました。参加した際にはブループリントも初耳なレベルで吸収するのが精一杯でしたが、社内で共有したり要素を取り入れたりして、だいぶ自分の中で整理できてきたのでまとめ。
サービスブループリントとは
Webやアプリの仕事に関わる中で、カスタマージャーニーマップの名前を耳にすることが多くなりました。先にカスタマージャーニーマップとサービスブループリントについて整理しておきます。
カスタマージャーニーマップ
複数のタッチポイントを横断し、ユーザーのサービス体験全体を可視化して理解を深めるためのフレームワーク。ペルソナごとにシーンや行動、感情、課題などをまとめます。ユーザーシナリオに近いです。
サービスブループリント
一方、サービスブループリントは、ユーザーだけではなくサービスの全体像を可視化したもので、その名の通りサービスの『青写真』。ユーザーだけではなく、顧客と直接接する担当者や、直接は接しないサービスに関わる担当者なども含めます。全体を見渡しサービスの流れに滞りがないか、何が問題であるか発見することができます。業務フローと違うところは、ユーザーの感情や体験が入ってるところかと思っています。
www.coprosystem.co.jp サービスブループリントを用いたWebユーザビリティ評価 - Think Social Blog
UX Finderとは
ヤフー株式会社のUI/UXデザインチームに所属している西森さんが卒業演習として作成された、サービスブループリントを描くことを支援するツールです。origami store に印刷して切って使える雛形がPDFで公開されていて、誰でもダウンロードできます。
UXデザインはツールが揃ってきたけれども、サービスデザインはツールがあまりないのでUX Finderは貴重なのだと主催の@chachakiさんから説明がありました。ワークショップは、そのツールを"素振り"して使ってみようというもの。
事前のお題
事前のお題として、『コンビニのレジ横にある挽きたてのコーヒーメーカー』をテーマにワークショップを行うので、購入した経験のない人は一度購入してみてくださいと案内がありました。
店員さんの工夫を凝らしたUIで話題のあれ。コーヒーが飲めない人も、可能ならコンビニで観察してもらうのもいいかもと。ワークショップでシーンが想像できないと設計できないからとの配慮でしょう。購入経験がなかったので、途中のセブンで購入してから会場へ。
状況設定
参加者は全員、株式会社ミッドマート事業戦略部の社員の設定。
会社情報や業界動向、ミッドマートが展開しているサービスの概要、店内マップ、ペルソナ、ユーザーストーリーマップ(お客さん/店員さん側)がインプットとして配られました。
チームビルディング
はじめに、名前の周りに関心があることや趣味など、自分に関するキーワードを書いた紙を使った自己紹介を行いました。
こういうワークショップでよくあるのが、発言力があったり前知識のある人が引っ張っていってしまい、なかなか全員参加にならないこと。今回はめずらしく、うまくバランスがとれた印象だったのですが、ここの導入がちゃんとしていたからだなと思います。
ステークホルダーの洗い出し
チームの中で、サービスに関わる人の共通認識を持つため、ステークホルダーマップを作ります。フロントサイド / バックサイド2つの円を描き、思いつく登場人物を付箋で貼っていきます。
- フロントサイド
- 中心に近い内側の円
- お客さんと接する人(例:回転寿司屋さんで案内したり味噌汁を運んできたりする人)
- バックサイド
- 外側の円
- お客さんと接しないけど関わりのある人(例:回転寿司屋さんの店長、ネタをお店に運んでくる人)
登場人物が出せたら、お互いにどういう価値のやり取りがあるのか線でつなぎます。フロントサイドを補助しているのはバックサイドの人である可能性もあります。
軸となる人は誰か?
フロントサイド、バックサイド共に軸となる人を抜き出します。今回のテーマ『コンビニのレジ横にある挽きたてのコーヒーメーカー』だと、裏でコーヒーサービスに関わっている人は誰か? ビジネス的な制約事項を考えながら、変えられそうなところを抜き出します。
現状のブループリント(As Is)を描く
配布されたユーザーストーリーマップから、現状のサービスの流れを把握します。まず、以下の軸を置きます。
- 気持ち
- 行動(お客さん)
- 行動(フロントサイド)
- 行動(バックヤード)
- もの/システム
続いて、お客さんの体験、気持ち、サービス提供者側の行動、もの/システムをカードに書き時系列に並べていきます。
行動を書く際には「動詞で書く」ということに気をつけながら書いていきました。バックヤードに関しては、コーヒーサービスにはバックヤードがないため今回は書きませんでした。
理想のブループリント(To Be)を描く
現状のブループリントから、課題となりそうな箇所を見つけ、改善策のアイデアを出していきます。現状のブループリントの下側に、改善後のサービスのブループリントを描いていきます。
アクションが多い箇所には問題がありそうだという視点で課題を見つけていきました。ここで議論となったのが、アイデアのジャンプをどこまでさせるかということ。あまりジャンプさせるぎると、解決策になっていなかったり、また課題が出てきそうになるので難しいところ。
まとめ
1日の中で、既存サービスの現状把握のためのサービスブループリントと、新たに提案したサービスの検証のためのサービスブループリントを体験しました。
参加時にはサービスブループリントの概要しか知らない状態でしたが、ツールがあることで理解が進んだように思います。ツールを通じて、サービスブループリントの描き方を知ることができました。サービスのステークホルダーを巻き込み、専門的な知識レベルの違う人達と共通認識を得ながら進めていくにはこのようなツールが有効かと思いました。
UI設計をしていると、UIで解決できないものであったり「そもそもユーザが求めている機能はそれでいいのか?」という疑問に当たります。カスタマージャーニーマップでユーザー体験の理想が描けても、今度は業務フローの課題が越えられなかったり、要素はより複雑で業務の役割をなかなか切り離せなくなってきていると感じます。。。
2015/9/21 Sadie forever and ever…@Zepp Tokyo 参戦記録
Sadieの活動休止ライブに行ってきた。メンバーもファンも全力で、活動休止するのが勿体ないくらいのいいライブだった。アンコの揃いっぷりが素晴らしかった。サディギャの愛に溢れてた。
活休前に、サイレントイブと迷彩が聴けてよかった。大学時代から、この歌にどれだけ救われたことか。バンドって本当に儚い。ある先輩が、「解散って知ってからラストライブだけ行く人がいるけど、その人たちがもっと会場に足を運んでいれば、音源を買えば、彼らは解散しなかったのかもしれない」と言ってたのを思い出した。
- SAD
- PAIN
- FEAR
- MALICE
スクリーンに映し出された揺れる裸電球と、キーワード。悲しみ、痛み、恐怖、悪意、彼らがずっと紡いできた音楽。Voyageのコーラスにいくつものすすり泣きが混じってた。共感してそこに居場所を見つけていた人たちの喪失感を思う。。。活動休止ライブは、まるで別れ話のようでもあり。。。
おわりのMC
アンコール終わりから、メンバーひとりひとりのMCがほぼ1時間ほどあった。真緒さん、5人での最後の挨拶のあとにメンバーひとりひとりにうわーんて泣きついて頭よしよしされてるのが可愛すぎた(´;ω;`) 色々うろ覚えだけど刺さったやつをメモ。美月のMCがどのセミナーより自己啓発本より沁みた。
景
『ありがとうしかないです…。MC下手でごめんな。』
剣
『アイドルでも他のアーティストでも、みんな一緒やと思うんですけど、作られたものには必ず終わりがあるんです。』
亜季
『活動休止しても、サディへの想いは活動休止しないでください。俺も君たちへの想いは活動休止するつもりはありません。』めっちゃ男前だった。
美月
『きっかけ。人生、ほんま何が起こるかわからないんです。もう今更ですけど、僕は間に合わせだったんですよ。そこのお兄さんに拾われて。どこのギタリストにも断られて。僕だけ経験がなくて、必死に背中を追いかけてここまできました。…<略>…どんどん理想が高くなっていって。でもね、それもどこかで頭打ちになるんです。メンバー一人一人、これからが厳しい戦いになります。…<略>…泣きじゃくって演奏どころじゃないと思てたんです。でも全然そんな感じじゃなくて。やっぱり前向いてるからだとおもいます。解散じゃなくて休むって答えが出たことが、本当に嬉しくて。』
真緒
『歌を歌わなければ、ただの弱いひとりの男です。』泣きながら真緒が振り絞った言葉。これまではSadieが守ってくれた。これからはひとり。怖いです、って。明日も当たり前のようにスタッフにスタジオ何時やっけ、って聞いてしまいそうだって。10年積み重ねてきたものを手放す怖さは計り知れない。
セットリスト
- Ice Romancer
- 心眼
- Crimson Tear
- Jealousy
- CHILDREN OF DESPAIR
- ドレス
- Rosario-ロザリオ-
- Payment of vomiter
- 溺れる魚
- Demons cradle
- 嘆きの幸福
- サイレントイヴ
- THE NEVER
- DEAD END
- Voice of pain
- Grieving the dead soul
- クライモア
- サイコカルチャー
- 陽炎
EN1.
- Message from here
- HOWLING
- bleach
- 妄想被虐性癖
- a holy terrors
- 迷彩
EN2.
- Voyage
人間中心デザインはじめました - Day1『人間中心デザイン入門』-
産業技術大学院大学の平成27年度の履修証明プログラム「人間中心デザイン」を受講できることになりました!
今年も募集開始から定員までたったの3日という驚異の埋まりっぷりでしたが、申込数が定員に達したことを確認してから当日の消印で出すという諦めの悪さを見せつけ、ギリギリ滑り込み。最後まで諦めないってだいじ。
開講初日の11日(金)は、プログラムについての諸注意と、千葉工大の安藤昌也教授から『人間中心デザイン入門』の講義がありました。
すでに去年の履修生のかなり良いまとめが公開されてますが、個人的まとめも兼ねて残していきたいと思います。
プログラムについて
この履修証明プログラム『人間中心デザイン』は今回で5期目。これで約150人卒業生が誕生することになるそう。履修証明をゲットした際には履歴書の学位の欄にかけるとのこと。Certification Program と呼ばれ、アメリカ西海岸では普通のことらしいです。
なるべく多くを経験するための工夫
- 人間中心デザインはプロセスであり、サイクルになっている
- 演習をしていると1サイクルしか回せない
- 理論を先に学び、机上で1回目、実戦で1回目のサイクルを回すように構成されている
注意事項など
- 学生用のシステムでいつでも授業の録画を観ることができ、欠席した場合はビデオでフォローアップできる
- Adobe系などのアカデミック版が買える!
- ハッシュタグは #aiithcd2015
- 省察という名の懇親会があるので飲み会の代金のやりくりが大変ですw
受講生について
一人づつ受講者の自己紹介をする時間がありました。Webディレクターやプロデュサーの方が多い印象でしたが、デザイナーやフロントエンジニア、UXデザイナーの方も。 年齢層も、新卒からSIerで長年勤めてきた方など、予想以上に幅広かったです。
人間中心デザイン入門
安藤先生の経歴
- 東芝のデザインセンターの体験コンセプト
- 「利他的UX」の基礎研究
- アクセシビリティの設計。ISOの策定に関わっている
- なかなか使われないもの→いかに使われるものにするか
- 新しい技術をどうアダプティブな形にできるか
HCD導入
- 近年UXという言葉が流行しているが、UXという言葉がいきなり出てきたわけではない
- ユーザー工学の先人は黒須正明先生、ドナルド・ノーマンの本の中にも黒須先生に関する記述がある
- PCが出てきたからこそ、歴史の背景の中で必要になってきた分野
- 手法は手法だけ存在するわけではない、手法だけ真似ると必ず失敗する
- 手法が生まれた背景とそのプロジェクトにおける必要性が一緒じゃないので合わない
- なぜこういうものが必要になったかを語れないと始まらない
- なぜその手法が出てきたのかということを理解していれば、新しい手法が出てきても対応できる
- 今回の講師のうち2人はノーマンの孫弟子。だからこそ背景がちゃんと押さえられる
なぜ使えないシステムになってしまうのか
巨額を投じたアメリカ合衆国の国境警備システムが、結局使えないシステムとして廃止になってしまった問題に迫ったドキュメンタリー(TBS「CBSドキュメント:国境警察のお粗末」)を鑑賞して参加メンバーで意見を出し合いました。ドキュメンタリーの中では主に以下のようなことが言われていました。
- 誰もすり抜けられないシステムをすみやかに開発しろ
- 8ヶ月で建設を約束(しかし着工から3年で45キロしか完成していない)
- 標準的な既製品の設備を考えていた(砂埃の環境という環境が考慮されておらず、ノートPCが使えなかった)
- 設置さえすればOKと考えていた
- 現場にヒアリング(国境で何がおこっているか)していなかった
スケジュールが最優先な割に要件もハードルが高くて、現場にヒアリングしないというどこかで聞いたことのあるような話でした…。
なぜ使えないシステムになってしまったのか
- そもそもそれで合っているか(専門家に必要な視点)
- そもそも問題は何か
- そもそも実現方法はあっているか
利用状況を把握してくると、そもそも違うんじゃないかというのがわかってくる
- ユーザーをどう見るか(利用状況 … CONTEXT OF USE)
- 現場のヒアリング(意見とか考え)・観察をしていなかった
- どういうことをやっているのか(行動)
- どのように使えるか、シーンを考えていない
- どうすれば検挙率が上がるのか
- 現場で計画していたデバイスが使えるかどうか、プロトタイピングしていない
- もっと早い段階、デバイス生産前
- どういう環境で使うか
- 車に乗っている、砂埃の環境を走る、雨の日/晴れの日はどうか?
- コンテキストは時間によって変わる。そこを集約するためにヒアリングをする
- 現場のヒアリング(意見とか考え)・観察をしていなかった
「利用状況」というのはHCDの中で重要な言葉。利用状況を知ることが人間中心設計のキモである。 ニーズを知るために観察やインタビューをしているわけではない。コンテキストを把握できれば、手段は何でもいい。
現場へのヒアリングや、プロトタイピングの話など、利用状況に関わる指摘がたくさん出たのですが、『そもそもそれで合っているか』という視点が一番専門家に必要な視点だそう。
人間中心設計の歴史的背景
- 古代まで遡ると、もともとはオーダーメイド
- これまでは技術の利便性があったのでユーザーとコミュニケーションしなくても製品が成り立っていた
- 人間工学には2種類の言い方がある
- イギリス:エルゴノミクス(エルゴは労働、働くという意味)
- 仕事として使うには、疲れないことが大事という考え
- アメリカ:ヒューマンファクタ
- 遊び車のない電力計…コストを重視した結果人間に見にくい結果に
- 人間の認知をベースにミスが起こらないようにするという考え
- イギリス:エルゴノミクス(エルゴは労働、働くという意味)
- 過去の事件
- 北欧、労働災害をどう抑えるか。人と労働の問題。参加型デザイン、ワークショップの源流
- ISOは規格
- コピー機はヨーロッパ優位だった
- ISOに沿っていないとヨーロッパで労働争議になる恐れがあると思われていた
- リコーがいちはやく取り入れ、人間中心推進機構が作られた
- ISO13407とISO9421-210の違いはUX、サービスが入ってるかどうか
- 「設計」という言葉のイメージが日本では局所的なので、より大きくデザインという表現にした
省察という名の懇親会
社会人の学びは「振り返り」にあるということで、有志で飲み会が開かれました。そこで安藤先生が話されていて印象に残っていたのが、KPIドリブンはいけないという話でした。「ユーザーに聞きましょうといってABテストをしたりするけど、それは人間中心デザインではない」と。ABテストをすれば短期的なKPIは達成できるかもしれませんが、収穫逓減の時期(経済用語)が必ずやってくるとのこと。Web担の以下の記事でその話がありました。
1日目を終えて
すごくワクワクしました!(小並感)。問題は飲み会代と体調管理。背景の違う人たちが集まって、仕事以外でプロジェクトをするということは大変なこともたくさんあるから大人にならなければいけないこともあると安藤先生からコメントがありました。。。まずは最後まで走りきることを目標に、頑張っていきたいとおもいます。