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やさしいくらやみ

外苑前にあった施設が夏でなくなると聞いたので、ダイアログ・イン・ザ・ダークのファイナルのプログラムに行ってきた。

参加は今回で2回目。今回のグループは、わたしの他に女性が3人、男性が4人。アテンドはみきてぃーさん。とにかくメンバーが元気で、わいわいしてたのが印象的だった。

笹にかこまれた入り口から丸太を渡って海に行って、芝生でひとやすみ。そのあとお店に行って、ビールやワイン、ジンジャーエールをみんなで飲んだ!着席後にみんなでテーブルをばんばんしたり、机におしぼりがあるよー!って触ろうとしたり。おやつのおっとっと、をこれは何の形かなぁ?と考えながらたべたり。70分くらいのプログラムだったらしいのだけど、30分くらいに感じた!

くらやみでは、年齢も見た目も関係なくて、距離がとても近くなる。ねぇねぇって堅苦しくなく話せる。敬語じゃなく喋ってくれるのが、うれしかったりする。 いつもより名前を呼ばれたり、呼んだり。ここにこんなのあるよ!って自分から発信して、その情報にみんながそうだね、ほんとだね!って反応が返ってきたり。いつもより、繋がりを感じやすいように思う。でも、声を出さなければ、ひとりぼっちにもなれる。どんな表情をして、どんなことをしているかも見られたりしない。

くらやみは、やさしい。

今回のテーマは出発、だったのだけど、出発や冒険に対する印象で「すべてのものを置いていくこと」「帰る場所がない」「清々しい感じ」という言葉が記憶に残った。

きゃっきゃ遊んで、すごく楽しかった。くらやみではとても「素のじぶん」をひらけるような気がする。

また、どこかのくらやみで。そう言って満足そうに帰っていったふたりがかっこよかった。

2017/7/7-8 ANDROGYNOS@横浜アリーナ 参戦してきました

発表から衝撃の走ったANDROGYNOSという名の丘戦争、もう二度とこんなイベントはないかもしれないから2日間参戦してきました。結果、交わることのなかった2バンドの宗教戦争だと言われていた丘戦争は、蓋を開けてみれば戦争なんかじゃなく愛に溢れた丘フェスだった。

androgynos.jp

spice.eplus.jp

natalie.mu

(京虜なんで京さん多めの感想殴り書きです…)

1日目

1日目はスタンド「アドレナリンの海」あたりでの参戦。1日目はディルが先行で、Revelation of mankindはじまり。しょっぱなからスクリーンいっぱい使ってあの映像(いじめとか首吊りとか包丁でぐりぐり刺されたりとか、怒りとか痛みとかグロい映像)なの!?とビビった。ARCHE曲中心のセトリで、OBSCUREも、The Finalも、新版。初見や久々のひとには厳しいグロい選曲、いつものディル。ほぼ最近のワンマンじゃないかという感じで、全く媚びない選曲で、自分たちの今はこれだ、と全力で見せにきた感じがものすごくかっこよかった。

京さん、暗転後マイクをとったかと思うと、『ピエラーの皆さん、こんにちわ、ディルアングレイです(にやにや)。ラストォ!!!』とMC。きょ、京さんがしゃべったー!!! ピエラーって言ったぁぁぁぁ‼︎ と震える虜。激闇で〆。

その後、30分くらいセッティングの時間を挟んで、後攻PIERROT。先行ディルで、声も拳も上がってて、結構虜さんいるんじゃね!?と思ってたらPIERROTターン1曲目のMASS GAMEで見事に崩れ去った。会場に広がる一糸乱れぬフリ。ディルでスクリーン使ったのに、何でスクリーンもう1枚出てくるんだろ?と思ったら、フリを大きな影で魅せるための演出だった。ラーはよく教育された軍隊、虜はゲリラ部隊っていう伝説を体感しました。。。すごいわ、これ宗教だわ!!(褒め言葉)

Adolf、AGITATOR、HELLO、CDでしか聴いたことのなかった曲が繰り出されていく。キリトさん、ラーをまとめる扇動者でした…。すごかった、宗教だった(褒め言葉)フリを見よう見まねで頑張ってやってみたらめっちゃ楽しかった!!!!!頭振るとこだけは全力でついてったで!笑

MCでは虜ちゃんって呼ばれました…!すごいよ、虜って呼ばれたよ!!!!『メギドとかアクロとか、なんですか』『ピエラーちゃんも虜ちゃんも世間一般から見れば同じキ○ガイ』『最初はみんな、ひとつだったんです』『またひとつに戻りませんか?』京さんがMCしないから逆にキリトさんよく喋るんだなって思ったし、お茶目MCだった!!Angeloで丘戦争タオルをグッズで出しておいて、戦争なんてなかった発言に笑ったw

FCで取ったチケット。黒封筒に赤チケット。まるで赤紙

lynchやThe THIRTEENからお花がきてた。

公式フードは焼印のついた肉まんとフランクフルト、アンドロジナ水w ビールやジュースのカップにもANDROGYNOSのロゴが入ってた。

PIERROTとディルメンバーの楽器展示も(本数多すぎて入りきらなかったよ!!)

2日目

2日目はPIEROTT先行。ラーのお友達と鬼門近くで参戦してきました。遠かったけど、柵前の席だったので見やすかった。バンド紹介の映像が始まり…メンバーが登場、照らされる照明。キリトさんの衣装とピエロメイクに湧き上がる歓声。SHOXXで見たことあるやつだよー!!!!!と興奮しました。1日目とは結構セトリが違ってて、生で聴いたことのないやついっぱい聞けて嬉しかった。

30分の休憩のあとディル。Un deuxはじまり。Un deuxはじまりなのが、今を前向いて生きてんだぜって感じがしてすごいよかった。濤声では京さんの感情の高ぶりをみてみて!って感じやった(ぉ)。audience KILLER LOOP 、Behind a vacant imageと続き、今日もArche曲中心かーと思ってたら次の暗転で前奏前のサーって音が。ん…これはもしやアクロでは…と思ったらギターの音で確信に変わり…。会場で上がる歓声、しっとり歌い上げる京さん。

アクロが終わって、静かな拍手が会場全体で起こり、、余韻を楽しむ余地なくVINUSHKAのギター。会場から聞こえるどよめき。過去を、一瞬で現在に塗り替えていくギャップ!!!このライブで『此処が真実だ』をやるディルに震えた。

MC無しでThe Finalまで突っ走り、今日はもうしゃべんないわ…と思ってたら京さんしゃべった!!『ピエ…ラー、さん…?(小首をかしげるディルアングレイです…こんにちは…今日も元気ですか』『ピエ…ラーの皆さんと…』って京さんが言ったあとに今日は虜って呼んでくれるの!?って期待する虜たち笑。『と、くそったれども』って呼ばれてえーって声が上がったら『愛すべきくそったれども』って言い直すのも愛しすぎてもうだめだ(← 調教されすぎた虜)。『あの、丘戦争ってなんですか?(京都弁)』『そんなんちゃうよなあ!俺らと一つになれんのか!』の煽りからのラスト、残。

身内を虜とは呼ばないのも、京さんらしくて愛を感じた。ピエラーさんたちには『ピエラーのみなさん』虜は『愛すべきくそったれども』余所への礼儀をきっちりするとこすきや。MCで戦死した虜がここにおります←。残終了後に両手を頭上で大きくバチバチ拍手。袖に帰るときに左手でバイバイしてくれた!

会場前では過去の映像とかグッズ情報とか流れてた。

帰りに配られたフライヤーセットの封筒が、上下逆の丘が合わさったデザインで凝ってた。なかにはDVD入りの豪華セットでした。

2日間を終えて…

宗教的な2つのバンドを同じ会場で、2日も続けて見て、どっちもカリスマ的だけどタイプの違いが見て取れて面白かった(語彙力があれすぎて表現できない…!!!)

これまで走り続けてきたディルと、それを追いかけた虜がいたから今日があったってTwitterでラーさんが呟いてるのを見て、じーんとしてしまった。いろんな時代があって、いろんな出来事があって、それこそ「過去は二度と戻らないけれど」今があって、よかったなぁって。年を取って、大人になって、バンドの儚さと瞬間瞬間の大事さを知って、お互い認め合い、この時間を大事にする…なんて平和な世界なんだ。

大きな会場でライブができて、その人自身がもう影響力のある人だったりするいろんなバンドマンがいちファンに戻ってはしゃいでいて。虜もラーも自分たちがラーであること、虜であることに誇りを持ってて、我らのバンドいいじゃろ!かっこいいじゃろ!そっちのバンドもめっちゃかっこいいじゃん!ってなってる雰囲気がもう平和な優しい世界すぎてよすぎた。

V系フェスは運営が残念だったりしたけど、丘戦争は運営もスムーズで、オリジナルフードの列に並んでたときに「2階にも同じものがあって、そちらのほうが早く買えますよ」って案内してくれた誘導のおじちゃんめっちゃ優しかったし、グッズも見本じっくり見て普通に並ばず買えたし、ほとんど売り切れで買えなーい!ってこともなかったし。なんなのこの良きUX!!!

twitterを見て、虜さんやラーさんの感想を辿って読み漁るのは確実にエピソード的UXだし、過去いがみ合ってたけどこの時代になってこんな平和な世界がくるなんてねってラーの友達と話すのとかマジで累積的UXすぎる。もうなにを書いているのかわかんないけど、丘戦争は破壊的幸福でしたよ!

ラーさん方が虜のわたしにもおかしくれた。虜さんなのにすみませんって言いながら…優しい(;A;)丘は溶けて融合しました。

過去はもう戻らないけど、今を見て、大地を蹴り進むのです。

(セトリ、あとで拾ってこよう。。。

まいにち修造的ななにか

すぐへたれになるのでPCのデスクトップメモに人に言われてハッとした言葉を貼ってるのだが、この前後輩に見つかって「毎日ひろみつですね」って言われたのがおもろかった。

(`・ω・´) { 自分が前だと思う方向に進みなさい。

(`・ω・´) { 人に判断の評価基準を置かない。自分の正しさを信じろ。

(`・ω・´) { 人と比べない!自分のベロシティの実績値を測れ!

(`・ω・´) { 迷わずとりあえずやれ!!細かくぶつけろ!話はそれから。

(`・ω・´) { これができたら何ができるようになる、を明確にするのだ!

(`・ω・´) { 凹む時間はむだ!!!仕事は進まない。

(`・ω・´) { 比べる前に事実情報を集めろ。ポンコツなら差分から学べ。

(`・ω・´) { 自分がそう見えてしまう事実 → どういう基準で見てしまうか → 他の見方はないか?

すぐ忘れて元に戻ってしまうからな、朝起動したときに見る位置にあるのがいいねん。

価値のカタチ展の特別講演『UXデザインで変わる未来のクルマ』を聞いてきた

千葉工大でUXデザインを研究されている、安藤先生の研究室の展示会を見に行ってきました。タイトルはその中で行われた、日産自動車株式会社 コネクティッドサービス本部 サービスユーザーエクスペリエンス企画部の部長さんである宮澤さんの講演。大きく分けて、新しいモビリティ体験のためにルノー・日産アライアンスが取り組んでいることと、コネクテッドサービスを提供するための組織へのUXデザイン導入までの道のりのお話でした。

andoux.peatix.com

IoTのデバイスでの売り上げはたかが5パーセントにしか過ぎず、その他はすべてサービスレイヤーとのこと。クルマでしか取れないデータがあるからこそ、製造側はまだまだ頑張る余地がありそうだなと思うとともに、これから益々プロダクトアウトじゃない価値を設計していくことが求められるなと(小並感w)。

プロダクト(自動車)は安全でなければ世に出せず、開発期間が4,5年と長いのに比べて、サービスの開発は不確実で週次でアップデートされていくもの、そのギャップもあるというのも面白かった。コネクティッドサービスを提供するための技術やセンサーはプロダクトの開発スパンに合わせて入れ込んでいく必要があるけども、サービスは不確実なため検証を繰り返し、確定要素を増やしていくっていう期間の異なる開発が走っているらしい。CAR CENTERED DESIGNから、USER CENTERED DESIGNにするために。UXデザインをクルマを最高の商品に仕立てるためのひとつの手段として使う。すごく当たり前で、でもずっしりくるお言葉でした。

ダイアルアップで接続して、ログインする「カソウクウカン」だった時代から、急速に時代がインターネットはインフラになった。やっぱこれから、ブラウザ内のインターネットじゃないインターネットが面白そう。

今年の産技大のUXデザイン総合演習の最終発表にお邪魔してきた話

もう少しで2016年度の産技大の授業も終わろうとしていますが。1/28(土)に行われたUXデザイン総合演習の最終授業に2015年度の卒業生としてお邪魔してきました。最終授業のテーマは「体験プロトタイピング」。実プロジェクトのお題に対して構造化シナリオ法を使って新たなサービス案を考え、アクティングアウトとサービスサファリを通してサービスをブラッシュアップする会でした。

私たちの代に比べると、ビジネス的な背景と目的を踏まえて設計されていて、ユーザーリサーチ+ビジネス的なリサーチ両面からしっかりやってるなーという印象でした。ゆ、優秀だた…。2015年度の授業では、対象となる企業だけ決まっていて、課題ヒアリングからだった。どこが課題か、何を目指すのかというブラしてはいけないビジネス的制約がほんわりしたまま、ユーザー欲求だけで儲かるいいサービスを考えるというのが難しかった覚えがある(その分ユーザーの価値を最大限に考えるということはできたけど)。今年度は、達成しなければならない売上やビジネス的な課題(社員153名が高齢化するため若手の雇用が急務、とか地域活性化とか)が加わったことで思考しやすそうだった。その制約もあり、ビジネス面の話が強めに出ていた印象。

印象として、去年はデジタルなサービスを展開している企業の新規事業という話だったため、自分はどうしてもデジタル縛りで考えてしまった感がある。今回のお題はステークホルダーも明確で、対象がデジタルだけじゃないしサービスの出会いからクローズまで、アプリだけではなく複数の手段を横断的に使ったサービス設計ができそうなよさげなお題設定だっただけに、スマホ完結のチームにはもったいなさを感じたりもした(でも自分が同じことをやれと言われたらたぶんデジタル縛りになって同じことやりそうなので偉そうなことは言えない苦笑)

アクティングアウト2回+サービスサファリもやって、ピボットたくさんしてた。とある受講生に複数回検証して各回で何が違ったか聞いてみたら、アクティングアウトの1回目ではサービスの有効性を、2回目ではシナリオの繋がりを、サービスサファリで詳細な情報設計や実現手段の確認できたらしい。徐々に精緻化していく感じなのかもしれない。

その他、自分メモ。観察なー観察が足りないんだよなー(個人的悩み

1年前の自分を、俯瞰的に見れるという点で授業にお邪魔するのは楽しい。瀬戸内芸術祭とか、自分の好きな仕組みをリバースして、CVCAやステークホルダーマップなど今持ってる知識で表現してみるのは自学習的におもしろいかもと思ったのでした。

[番外編] 飲み会で印象に残った先生の話(笑

自分で答えを見つける人は、泥臭く這いずり回れる。答えを求め、最短距離を走らない。

産技大は構造。セミナーは手順。会社を変えるのに、1年も2年もかけるのはもったいない。それなら早い市場で経験を。

正解なんてないのに、正解を最短距離で探しすぎだよねって話だったと思う。優等生的になぁ…間違うのが怖くて正解をなぁ…結構探しちゃうんだよなぁ…

内閣官房主催の『国土強靱化WS』にファシグラとして参加してきた話

2月4日(土)に開催された、内閣官房国土強靱化推進室主催の『国土強靱化ワークショップ(第4回)』に縁あってファシグラ担当として参加してきました。

国土強靭化ワークショップ 国土強靱化とは?

「国土強靭化」っていう言葉、全然知らなかった。災害時に国だけの力だと限界がある。だからこそ『災害に備えて普段からできることを考え実行することで、強く、しなやかに支えあい、助け合える』ことを目的とするプロジェクトらしいです。

災害現場では何が起こっているか

話題提供として、防衛医科大学の秋冨先生から、災害現場の非常にリアルなお話がありました。福知山線脱線事故や、福島県地震の現場の最前線の本当にリアルでシビアなお話を、丁寧に、時には場を和ませる話題も挟みながら。ああ、賢く優しい方ってこういう人なんだなぁという印象を受けました。

以下はメイングラレコ。

資源と対象の需要と供給のバランスがくずれたら、それはもう災害なのだそうです。

現場では、足が痛いから自分から運んでくれ!と訴える人もいる。けど、真に助けなければいけない人は、そんな声さえも出せない人で「声なき声」を探すことが大切なのだと。2割は隠れてて見えないんだって。トリアージと言っても、救急がこなくても「動かない人は赤」「声が出せるけど動けない人は黄」「動ける人は緑」くらいで判断してくれているだけでも助かるという話があったと思う。

災害が起きたら、自助7割、共助2割、公助1割と言われているのだとか。ボランティアのために現地入りを、と人を受け入れてしまうと、その間を縫って犯罪者が入ってしまうし、被災者根性が身についてしまう。だからまずは自分たちでなんとかする、という方針にしていたとか。

混乱した避難場所では、性犯罪も起きてしまうという話もあった。だから自費で防犯ブザーを配られたそうです。トイレの導線を別にするだけでも、性犯罪が減るということも初めて知った。

いち参加者として感じたこと

『いくらがんばっても、現場は最悪でしかない』『助けても助けなくても不幸』という先生の言葉が印象的でした。 福知山線の事故で、奇跡的に助けられた方が、プールでのリハビリの際に「こんなの嫌だ、私を殺して」と叫びながら歩いているのを聞いて、『僕は本当に助けたのか?』人命救助はしたけど、人生救助はしてないんじゃないかと思ったとか。福島の地震の際に避難所を訪れた際には、精神疾患のお子さんを持つお母さんが、人の目を気にするあまり人の目につかない奥の隅の方で、不安で叫ぶお子さんの口を塞ぎながら自身も涙を流していた、声なき声を探すと言って僕は何をしていたのかと、先生の話に現場が見えるようだった。

▲自分メモ

私自身、血が苦手で、病室のチューブでさえまともに見ることができない。あまりにも共感してしまうため災害現場の映像なんかは苦しくて見れないことが多い。こんな機会がなければ、なかなか考えることもなかった。福島の地震が起こった時、募金や物資をを送る人たちを見て、人を助けるために自分は何もしていないと、ものすごくプレッシャーに感じていたのを覚えている。自助7割という話を聞いて、ああ、まずは自分と自分の大切な人を守るためにできることをやればいいのだと、楽に考えることができた。

後半のワークでは、「自分と自分の大切な人」を守るために何ができるかを考えた。私のチームの方が、災害となると食料の備蓄が大切と言われるけど、「精神的ストレスの備蓄」も大切なのだと言ってたのが目からウロコだった。逃げる時、「早く!そんなもの置いていきなさい!」ってなることが多いけど、ぬいぐるみとか、好きなアーティストの写真とか、好きな香りとか、ストレスに対応できるものも必要なんだって。ご遺体の匂いが充満するなか、いつもの匂いがあるだけでもおちつけるのだとか。そういえば、見知らぬ土地に引っ越したとき、長年使った自分の布団があっただけでも落ち着いたっけ。

各チームが発表したあと、最後に先生が「今日ここに来て、避難経路は見ましたか?」と言われたときにハッとした。口ではこうします、ああしますって書いてもきっと自分は明日からまた意識が薄れてしまうだろう。行動に移すには、本当に身近で小さなことからやんないと身につかないなと。私の母は、カバンに笛(体育のときに先生が吹くようなやつ)をいつも入れている。どこか、事故で閉じ込められてしまったとき、話せないことだってある、自分の体力では叫ぶと体力を消耗してしまう。笛なら、助けを呼べるだろうと思うからと。そういう小さな意識と備えが大事なのだなと思えた。

「1人の知識で多くの人を守れる、まずはこの意識」という言葉にも救われた。すぐに何もできなくても、トイレの導線とか、トリアージとか、ちょっとした知識が入っただけでも、誰かを救うことができる。まずは、知ることからでも意味がある。

ファシグラに入ってどうだったか

グラレコもままならない私でしたが、縁あって声をかけていただき、すごくいい経験になり大変ありがたかったです。

参加者の方々の意見を聞き、描きとめながらチームの雰囲気を察知し場に介入するという、レコーディングとファシリテーションという2つのことを同時にやる難しさをものすごく実感しました。あとになって、もっと参加者のみなさんにも道具を活用して書いてもらえば参加している感がもっと出たかも、とか、いきなり模造紙に描き出さずにふせんでキーワードを出したあとにまとめたほうがよかったなとか、”もっとうまくいく”ための反省点はつきません。自分で全部やろうとせず、チームで協力しながら作るためのファシリテーションなんだなと思った。三澤さんがグラレコ隊に『失敗とか気にせず積極的に描いてください。自分も参加して。』と言っていたのに納得。

実際に自分が描いてみて、自然と議論のなかで指差しが生まれていて、視覚化の意義を感じられたこと、視覚化されていたことで、短い時間でも「その場で何が話されたか」を把握しやすくなっていそうだったことは描いて良かったと感じられたことでした。あとでチームの方と話していたら、ちょっとぎこちなかったと色々バレてました^^; 日頃参加するワークショップは、ワークショップや方法論のやり方を学ぶものだったり、バックグラウンドが似ている方とご一緒することが多いですが、日頃自分があまり関わることのない方々の議論のお手伝いをするのは新鮮で楽しかったです。

グラレコは、「聴き分ける」「表現する」「構造化する」の3つの力が必要で、そこにファシリテーションも加わると色んな能力が必要で。絵で表現することは得意だけれども、まだまだ足りないことばかりでこの分野に向いているかもわからないけど、少しでも議論の役に立つのであれば、描いてみるという挑戦は悪くないなと思ったのでした。

2017/2/10 DIR EN GREY 「TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of UROBOROS]」@東京国際フォーラム・ホールA 参戦記録

金曜日、有楽町ならなんとか会社帰りに行けるだろうと希望的観測で取っていたUROBOROSツアーのチケット。定例を時間内に終わらせて、同僚に申し訳なさを感じつつ、行ってきた。

最後の曲が終わると真っ先にはけていってしまうイメージの京さんが、今回はドラムセットのところで水を飲みながらぼーっと観客席を眺めてた。メンバー4人がはけたあと、何回かペットボトルの水をブハーっとしたり投げたりして、マイクを持ったかと思うと、

『つぎ、また会うまで、がんばって、生きて。』

って優しく言ってはけていかれました。ちょうど気になることがあって、うまく生きるの向いてないって思いながら聴いてたからガチ泣きした。自席に残ってすんすんしている虜さんがちらほらいた。バタバタしすぎて、コンタクトも入れられず、メガネの視力でぼんやりとしか見えなかったけど、行けてよかった。

京さんの唄があるから救われております。

【セットリスト】

  1. 我、闇とて…
  2. BUGABOO
  3. 慟哭と去りぬ
  4. RED SOIL
  5. 蜷局
  6. 咀嚼
  7. Dozing Green
  8. VINUSHKA
  9. INCONVENIENT IDEAL
  10. 凱歌、沈黙が眠る頃
  11. 冷血なりせば
  12. Revelation of mankind

EN.

  1. 空谷の跫音
  2. SUSTAIN THE UNTRUTH
  3. Chain repulsion
  4. STUCK MAN
  5. 詩踏み